A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

塚口サンサン劇場「劇場版ガールズアンドパンツァー最終章1~3話」見てきました!

2021-07-23 22:24:07 | 映画感想

 というわけで、7月末から8月にかけてなんかもう劇場に住めと言わんばかりのデタラメな上映スケジュールが襲いかかってくるサンサン劇場、そのスタートを切ったのは劇場を揺るがす砲撃音!
 そして塚口でガルパンと言えば狂気のダンボール戦車。
 今まで数々の狂気度の高い戦車を製作してきた塚口ダンボール班の血と汗と涙の結晶がここに顕現!

  

 なにこれ。

 なにこれ。(2回目)
 というように、いつもの感じとも言えますし、いつもの感じとも言えます。うぁぐぐぐぉおあぇ!
 相変わらずの完成度でもう完全に映画館のやることではありません。あとキャタピラの造形が完全にプロのそれ。
 すごすぎるわ。
 しかしすごいのはこれだけではありません。

 

 

 

 塚口のファッションリーダーこと秋山殿が本来の姿でお出迎え。
 さらには壁面ポスターではパトレイバーだけでなく、サンサン劇場におけるガルパンマサラの狂気の歴史が記されています。
 なんかもう内容がホラゲのアーカイブみたいなんですが。追うごとにスタッフのメンタルが削れていくのが如実に分かる内容でスタッフさんご苦労さまですマジで。
 最終的には原寸大カール自走臼砲を作ってくれるって信じてる。原寸大ラーテでも可。
 さて、いよいよ上映時間が近づき、本当に久しぶりに劇場入り口に入場列が形成されます。
 もうね、この「満席状態のシアター4」という光景をどれほど待ち望んでいたことか。
 あーもう上映も始まってないのに多幸感が一般的なホモサピエンスの上限の5倍を突破しチャクラのクンダリーニがパシュパティナートしてしまいます。
 しかしいきなり即絶頂をキメてる場合ではありません。我々の戦いはこれからです。上映開始ッ! パンツァー・フォー!!

 まず第1話。
 いきなり大ピンチのあんこうチームからはじまる第1話、もう何回も見てきたというのにハラハラします。
 そしてあーこれ! これよこのヤケクソじみた大音響!
 わたくし思わず「この風、この肌触りこそ塚口よ!」とランバ・ラルと化しておりました。
 いやーもう塚口ガルパンの音響は本当にすごい。なにがすごいって耳だけじゃなく全身に浴びせかけられるんですよ。
 全身がビリビリふるえるぞハート! 燃え尽きるほどヒート! 刻むぞ血液のビート!とジョナサン・ジョースターと化しておりました。
 砲撃音はもちろんのこと、戦車ごとに異なる駆動音、画面外にいるキャラの声はちゃんと遠くから聞こえるなどの調整が見事!
 特に印象的なのはマークⅣの駆動音。
 流石に稼働可能な実車は残ってないでしょうし、動画からも鮮明な駆動音を知ることは難しいでしょう。
 にもかかわらず、あの車体全体を軋ませるような独特な駆動音は、まさしく「世界初の戦車であるマークⅠ戦車の流れをくむ戦車」のもの。
 もう目をつぶって音だけ聞いてても、骨董品モノの戦車が動いているというのがはっきりわかる音なのが本当にすごいと思います。
 あと久しぶりにGMT(ごめんなさい麻子さん止まらなくて)が見られたので幸せ。
 次、第2話。
 大洗vsBC学園後半戦。久しぶりにマリー様のくねくねが見られたのでそっち方面のリビドーは満たされた感じですかね。
 いやーしかし今回の西住殿の作戦はえげつなくて笑えます。「相手の同士討ちを誘って自滅を狙う」とかどう考えても主人公側の作戦じゃないよなあ……。
 後半戦では狭いボカージュを高速で戦車がすれ違うシーンが多かったんですが、もう実際に見てるこっちも顔のすぐ横を戦車が通り過ぎてるようで、主観視点の映像も相まって臨場感が桁違いに上がっていました。
 そして、塚口では初上映となる第3話。
 本編が始まった段階ではっきりわかりました。塚口の音響がさらに進化している……!
 シーンに含まれる音の要素がさらに細分化されており、シーンごとの音の要素がさらに増しているのが分かりました。
 本編は夜間戦闘ということもあり、静と動、光と闇のコントラストが印象的な作りになっているんですが、音響の方も静寂と爆音のコントラストがより鮮明なものになっており、臨場感がさらに向上していました。
 もっとも顕著だったのは、特二式内火艇が頭上を擦過するシーン。
 火花バチバチ装甲ガリガリの大音響が、今まさに自分の頭上で起こっているという感覚が明確にありました。以前も書きましたが、「場に臨む感覚」と書いて「臨場感」。
 まさに観客は戦車に乗ってあのジャングルの奥深くに放り込まれるのです。
 映画を見る動機は様々でしょうが、自分の場合はそのひとつに「日常では決してできない体験を疑似体験したい」というのがあります。
 然るに塚口の音響は、否応なく観客を作品世界の中に引きずり込む魔力があると言えるでしょう。
 未だコロナ禍は収束が見えてきませんが、いつかマサラ上映が再開したら、この魔力に負けないくらいの大歓声を返したいものです。
 ……というかですね、この記事の冒頭に上げた壁面ポスターに「最終章第6話が公開された暁には劇場版+アンツィオ戦+最終章全6話の8連続マサラ上映をしたいと思っています」とかおよそ正気とは思えないほとんどテロ行為に等しい計画が書いてあったんですが本気ですか? むしろ正気ですか?
 まあ塚口のことだからやるんだろうなあ……。
 まったくこんな映画館に付き合ってたら命がいくつあっても足りません。とか言ってたら階段のところのポスターに細田守監督作品特集とかパトレイバーに混じってしれっとゼイリブのポスターが貼ってあったんですけど加減しろ莫迦!

コメント
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