A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

今更ですが「翠星のガルガンティア」全話視聴。

2013-08-23 23:32:59 | それさえも平穏な日々

なんで2クールやらねええええええんだよッ!?

……ですがまあ、語るべきことは語ったとも思います。
膨大な設定は確実にあるんでしょうけど、あくまでこの作品がカメラを向けているのはレドの成長・変化なのでそこを語り始めると視点がずれてしまうと判断しての1クールだったのかも。
でも、エイミーとレドとの触れ合いやピニオンの過去の掘り下げとかはやってほしかった気もする。
さて、わたくしは清く正しい科学の子として人間×ロボットorAIって組み合わせに非常に弱いんです。
それは例えばしずかちゃんとバギーだったり、ブルックリンとガンヘッド507だったり、リョウ・ルーツとALICEだったり、なのはとレイジングハートだったり、ブラックジャックとU-18だったり、宗介とアルだったりするわけです。
そして彼ら・彼女らはしばしば、パートナーを生かすため、自らの身を犠牲にします。
今作でもチェインバーがやってくれましたね。
王道パターンとは言え、こういうのほんとに弱いんだよな……。
自らコクピットを切り離したあのシーンは、啓発システムとしての自分から、そして兵士という呪縛からレドを開放したようにも見えました。
その伝で考えると、ストライカーはいわば、そうした呪縛に囚われた場合のレドという鏡面存在とも言えるのかも。
でもストライカーも作中ではああいう行動をとっていたものの、その行動もやはり自身に設定されたマインドセットによるもので、彼女自身に非があるとも思えないんだけど。
あ、でもクーゲル中佐の性格からするとストライカーの「原住民を統制・支配するべし」という意見に反対したクーゲル中佐を「排除」したとかも考えられるな……。
でもまあ、AIっていうのは自分の存在意義に愚直なもんなんだよな。
またチェインバーが、よくあるパターンのように人間的感情に目覚めたとかではなく(少なくともそういう描写に逃げることなく)、あくまで支援AIという立場からレドの解放を実行したっていうのがよかった。
ある意味、チェインバーという安楽の地から、苦界である外の世界・未知の世界にレドが産み落とされた瞬間とも言えるのかも。
そういう意味では、これはレドの成長物語ではなく誕生の物語と見ることができるかもね。
こう考えるとチェインバーとレドの関係は相棒ではなく親子と考えることができるかも。
それこそ、コミック版ガンヘッドのあとがきで麻宮氏が書いてたように、チェインバーはレドの父親的存在だったと言えるよね。
序盤から中盤にかけて、レドは事あるごとにチェインバーの意見を求めてきたけど、あれは「チェインバーを利用していた」んじゃなくて「チェインバーに頼っていた」だなあ。
ヒディアーズの正体がバレた時には「うおお、黒淵だ……」とか思ったんですが、終わってみればキングゲイナー並の白さでした。
前半部分の日常編も好きだし、そこからの急展開もよかったし、なによりチェインバーがいいキャラ過ぎる。
「くたばれ、ブリキ野郎!」は最高の燃えセリフだった。
あとラストってことで脇役もバンバン活躍しててよかったなあ。特にラケージはいいキャラだ。
でもこういうキャラはいいキャラ過ぎてあんまり出番を与えると主人公食っちゃう「ヤッサバ隊長現象」が起こるので、序盤で引っ込んだと見た。
ぜひ後日譚でピニオンを思う様尻に敷いて欲しい。アモーレ!
まとめると、もっと長くやってほしかったけど、カメラをメインテーマから外さなかった良作ってところでしょうか。
さて、次は溜まってた進撃見なきゃ……。

コメント
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