類型を学ぶべく奮闘しております人形使いです。
まずはキャラクターから、ということでこの本を読んでたんですが、キャラクターの立場と職業からのキャラの類型分類をしてます。
どういった立場なのか、そのキャラクターを使うとどんなストーリーができるのかってところ図示してあるので理解しやすく、すばやい応用が利きそうです。
同じコンセプトのストーリー編もあるようなので、今度はそちらを購入して勉強する予定。
内容はもちろん役に立ちそうですが、冒頭の一文を読めただけでも十分な収穫でした。
「もちろん、応用的にはいろいろ考えていかないと読者が飽きてしまうので、1割ほどは作者らしい試みをする必要があります」
わざわざフォント大きくしましたがこれですよ。
よくあるミスとして、全部を全部今までにない作品を作ろうとしたり、ほかの作品と1箇所でも共通点があるとパクリだカブりだって思い込んだりしてしまうってのがありますが、そう、1割でいいんです。
そも「今まで使われていない要素」ってのはこれまでに無数の小説から淘汰されてきた「いらないもの」であることがほとんどですし、無数の作家によって「使えない」と判断されてきたものでもあります。
あえてそれを使う必要はありませんし、なによりあまりに突飛な要素があると読者が付いてこれなくなります。
「ありきたり」と「王道」は表裏一体というか同じものの別の呼び方に過ぎないんでしょうし。
もちろん、上記の「1割」はその作品を今までになかったものにできる要素でなくては、その作品は単なる過去作品のデッドコピーに成り下がってしまいますのでそこは肝に銘じて。
もういっそのこと意識的にパクるくらいの勢いで書いていこうと思います。
また、類型を嫌っていわゆる「俺は型なんかにしばられないぜキリッ」みたいなのも見かけますが、型を学ばずに型を破るなんてできやしません。
類型を考えていくようになって、今までとは明らかに作品制作の姿勢が変わってきた気がします。