A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

「魂の文章術」再読了。

2007-05-30 23:14:50 | 小説の書き方
やはりいい本だった。これからも何回も読み返すことになりそう。
今回の再読で強く思ったのは、自己肯定の重要さだ。
何回も書いてきたが、自分は自分に対して極めて批判的だ。
なので、他社からの誉め言葉よりも、指摘や批判の方に耳を傾ける傾向にある。
耳を傾けるというより、他社からの誉め言葉や好意的な評価を受け入れられない、信じていないのだ。
自分の行動(小説に限らず)に対しても、頻繁にあら捜しをするようなところがある。
無論これらの行動は、自分の行動をよりよくするためのもの……のはずなんだが、気が付いたら自己批判じゃなく自己否定になってる。
言い換えるなら、自分の行動をより良くする為に自己批判をしてるんじゃなく、自己批判そのものが目的になってしまってることに気が付いた。
この本の著者であるN,ゴールドバーグは本の中で、再三自己肯定の重要さを説いている。
……が、この自己肯定ってやつはさじ加減間違うと即座に自己満足に落っこちてしまうことを自分は知っている。
そりゃあ人間批判よりは誉め言葉の方が聞いてて心地いいし、そっちの方に流れるのは当然のことだ。だけど自分は経験的に、そうやって口当たりのいい言葉にだけ耳を傾けて自己満足で肥え太った人間がどれだけ醜いか知っている。ああなる訳には行かない。

自分の正しさを認めよう。ただしそれは、爆弾解体と同じ油断の無さと精密さで行わなくてはいけない。
これがとりあえずの結論といったところだろうか。
コメント
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