A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

少々持ち直し。

2007-05-02 23:59:03 | 小説の書き方
気分を変えようと以前買ったN,ゴールドバーグ著「魂の文章術」を読み直していたら、少しずつやる気が戻ってきた。
改めて読むとこの本、行き詰まったときに思い当たる節が面白いくらいに満載だ。
「第一の思考」という章をちょっと引用してみると、

次に、(練習としての文章を)書く際のルールを挙げよう。
1、手を動かし続ける(手を止めて書いた文章を読み返さないこと。時間の無駄だし、何よりもそれは書く行為をコントロールすることになるからだ)。

2、書いたものを消さない(それでは書きながら編集していることになる。例え自分の文章が不本意なものでも、そのままにしておく)。

3、綴りや、句読点、文法などを気にしない(文章のレイアウトも気にする必要はない)。

4、コントロールを緩める

5、考えない。論理的にならない。

6、急所を攻める(書いている最中に、剥き出しの何か怖いものが心に浮かんできたら、まっすぐにそれに飛びつくこと。そこにはきっとエネルギーがたくさん潜んでいる)。

こんな感じ。
僕を良く知る人間には良くわかるところだろうが、これらの項目、特に4番5番なんかは思い当たる節がありすぎて困る。
というか僕の性格上、コントロールを緩めて論理的にならないなんて呼吸を止めるに等しいことだ。
でも、それが文章をスムーズに書くことを阻害しているっていう自覚は大いにある。
方法論的な側面を述べれば、僕のやり方は書きながら文章を整えているので下書きと清書が分離されていない。
最近これもまずいかなと思い始めた。気楽に書くことが出来てない気がする。別に最初から完成品を作る必要はないんだから、まず最後まで書いてしまってからじっくり推敲すればいいんだし。
それに気楽に書けるようになればおのずと執筆ペースも上がるはず。
まだまだ習作を重ねる段階なので、たくさん書いて投稿してたくさんの批評をもらうことは重要だ。自分で言ったことだが、書かなくては批評はもらえないし入賞もない。
それに書きかけの小説を抱えてまごまごしているのは、抱えたネタを腐らせる要因にもなる。
これは居合の方で再三言われたことだけど、「頭で考えずにまず体を動かせ」、つまり体に型の動作を覚えこませろということ。
これって小説の書き方にも当てはまるんだよなあ、不思議と。
頭で考えない、っていうのがまず難しい。僕にとっては大げさな言い方ではなく、非日常的な行為といって良い。
でもまあ、居合の修行なんて非日常的な事を数年かけて日常化させることが出来たって実績はあるわけだし、行き詰まったらまったく別の方法を試すって言うのも必要だろうし、今後はまず下書きと清書の完全な分化、あともっと気楽に構えずに文章を書くことを意識して書いていこう。

……こんな風に色々考えながらとりとめもなく書いていくのも悪くないなあ。
今まではどうしても理論的整合性や文章としてつじつまが合ってるかをいちいち確認しながら書いてしまってたからなあ。
あともう少し自分が思ったこと感じたこと……つまり自分の主観、特に感情面のそれを前面に押し出して書いていこう。内容がプライベートなものになりそうなときは……まあ、適度に。
こういう極めてオープンな場で自身のプライベートを書くのには抵抗があるしな。ま、別にプライベートを包み隠さず書かなきゃいけないなんて決まりがあるわけでもなし、その辺は気分で。
自分が思ったこと感じたことを何らかの方法で外部に出力するっていうのはメンタル面での安定を助長するので、これからの日記はそのあたりに比重を割いていこうかな。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする