Sotto voce (^-^)

楽しみを待つ事は、それ自体が楽しみ。
そんなカンジの日々を綴ります♪
Non vedo l'ora!

リアス・バイシャス

2009-04-18 11:25:32 | おいしいもの
昨日は久しぶりにアレ・アレ・デュバンに行きました(=^▽^=)

実は行くと決まった時から、今日のブログの写真はガレットね(b^-゜)と心に決めていたのに…。
出てきたら、すぐ食べちゃってたね~(^o^;)
はっ(((゜д゜;)))と気付いたときには、既に残骸(^_^;)

「次に出てきた料理を撮るよ」
友人にキリリと宣言したものの…(*^_^*)
この食いしん坊めっ)`ε´( 


ということで、リアス・バイシャスです。

私は大概ワインをオーダーするときは、自分で決めたいタイプ。
銘柄までは決めないまでも、少なくともブドウ品種か、産地はイメージしていて、ソムリエに相談してもそこは譲らないことが多い。

例外が、ここアレ・アレ・デュバン。

自分では何も決めないで、ソムリエの方に漠然とオーダー。
グラスでいろんな種類を楽しみます♪
「白ですっきりしてるけど少し甘みのあるもの」とか
「次の料理にあうもの」とか
「赤でおもしろいもの」とか
それで何が出てくるかホント楽しめます(*^-^)b

昨日の素敵な出会いは。
スペインの白ワイン、Rias Bixas(リアス・バイシャス)
アルバリーニョ種100%
(これだけ必死で覚えたよ(^_^;))



スペインの北西の海岸沿い
「ああ、リアス式海岸のね」
…ワインとは関係ないことを口走り、ソムリエさんも困惑。
ソムリエさんによると、スペインで最も上質な白ワインで「今アツい!」らしいです。
桃とかリンゴっぽい香りで、酸味がしっかりしてて美味しいです(b^-゜)
ちょっとリースリングっぽい?
(だからアルバリーニョだって(^_^;))

他にも南フランスの美味しいシャルドネやらオーストラリアのピノ・ノワールやらいろいろ楽しみました~(^O^)/

歌劇「リゴレット」(後編)

2009-04-16 21:33:20 | オペラ
ドレスデン国立歌劇場「リゴレット」
はい、後編です。

第2幕
☆公爵邸の一室
マントヴァ公爵はジルダが誘拐されたことを嘆く。
「彼女の涙がみえるようだ」
もしかしたらマントヴァ公爵ったら本気でジルダのこと…(((゜д゜)))
「強い愛が私を呼んでいる」
廷臣たちがやってきて、ジルダが誘拐された先が実は自分の屋敷と知ってハシャぐマントヴァ公爵。
長テーブルの上で歌い踊る。
このアリア好きです(^ε^)♪
平民のお衣装を脱ぎ捨ててローブにお着替えするマントヴァ公爵。
フローレス、シャツのボタンに手間取り、ちょっぴり歌が遅れがち(^o^;)
ファビオ、待ってやれよ~ヾ( ´ー`)
ジルダを慰めるためには王冠をやってもいい!
高らかに歌い上げるフローレス。
いいカンジ(*^o^*)
(あれ?ブラヴォーがない?)
ああ、やっぱりジルダのことは本気なのではヽ(゜▽、゜)ノ
ジルダのもとに走るマントヴァ公爵。

「悪魔め鬼め」
イントロ(?)が好きです。
入れ替わりに現れたリゴレットが娘を返せと廷臣たちに訴える。

「日曜日ごとに教会で」
陵辱されたジルダが現れる。

「娘よお泣き…」
傷心の親子の切なくも美しい二重唱。

さっきから私の心は疑念でいっぱい(-"-;)
呪いのせいだ、復讐だとリゴレットは息巻いているけど。
この物語のあの悲しい結末は、呪いでもなんでもなくて、最終的にはリゴレットのこの歪んだ性格が招いたことなのでは?
愛する娘を16歳になるまでずっと修道院に預けて、やっと一緒に暮らせるようになったのに、娘に自分の名前も素性も教えない。
リゴレットは彼なりに娘を愛しているのかもしれないけど、これではジルダが可哀想すぎるわ。
八つ当たり気味にリゴレットを責める私(`へ´)
リゴレットが意固地にならなければ、ジルダも妻にはなれないにしても愛人として幸せになれる道もあったかもしれないのに。

そこに血まみれのモンテローネ伯爵。
…忘れてた(・_・;)
身近にこんな不幸な前例があったんじゃ、リゴレットとしては復讐を誓うしかないのかも…。
不承不承言いがかりを認める私(-з-)


第3幕
☆殺し屋スパラフチーレの経営する酒場兼宿
「女心の歌」
定番中の定番ですが、ご多分に漏れず、大好きです(=^▽^=)

だけどやっぱりフローレスには物足りないカンジ?

マントヴァ公爵を封印したことについて、2月にナタリー・デセイとのMETの座談会でフローレスが語ったことによると。
(愛読しているオペラヘッドの方のブログから引用させてもらいます)
「自分が通常レパートリーにしている演目の最高音がCやBなどに比べ、
マントヴァ公爵はAやGで勝負する個所が多いんですね。
だから、もともとのレパートリーに影響を与えないためにも、、。
重い、軽い、の話をすれば、マントヴァは重くはありません。
というのも、女心の歌をはじめとして、軽い曲が多いし、彼のパートではオケの伴奏も概ね軽いので。
だから重さの問題ではなく、高さの問題です。歳をとったらまた考えるかもしれませんが。
ヴェルディの作品では、考えるにしてもこのマントヴァ公爵役だけで、
他の役に挑戦することは決してないでしょう。」
とのこと。
難しいことはわからないけど、私もアルマヴィーヴァ伯爵トニオのほうが断然好きです。
3月もMETの「夢遊病の女」ではエルヴィーノ役。
このままベル・カント王子として魅力的な役をたくさん演じてほしいです(*^o^*)


四重唱「いつかお前にあったことがある」「美しい恋の娘」
ジルダのことなどまるでなかったかのように、マッダレーナを口説くマントヴァ公爵。
絶望するジルダ。
酒場の中にいる二人と外にいる二人の絶妙な四重唱です。

そして、愛するマントヴァ公爵のために身代わりになってスパラフチーレの刃に倒れるジルダ。
そんなことマントヴァ公爵は知らないのに。
ジルダ、なんて純粋で一途で、そして馬鹿な子(;_;)

最後の親子の二重唱。
悲しくも美しい…。

結局「リゴレット」は、ディアナ・ダムラウの美しい歌唱、そして彼女の紡ぎ出す喜び、ときめき、戸惑い、悲しみに酔いしれました(*´Д`)=з


MET09-10シーズンの「連隊の娘」は、ダムラウとフローレスカップル。
(私の好きなキリ・テ・カナワも出演♪)
コミカルなダムラウも楽しみですね(≧▽≦)ゞ

歌劇「リゴレット」(前編)

2009-04-15 01:39:03 | オペラ
1月に観たドレスデン国立歌劇場「リゴレット」BSで再放送してました。

これは2008年6月に収録されたもので、その半年後にNHKで放映されたときには快哉を叫びましたね~。

お茶の間オペラファンには大変ありがたいことですm(_ _)m

ということで、今回は録画して、ゆっくり観ました。


私にとって、今回のキモは主役の歌手陣。

タイトルロールにジェリコ・ルチッチ(=^▽^=)
マントヴァ公爵にフアン・ディエゴ・フローレス(≧▽≦)ゞ
ジルダにディアナ・ダムラウヾ(≧∇≦*)ゝ
なかなか望んでも実現しえないような垂涎の布陣。

ジェリコ・ルチッチは、実はNHKで2度、出演作品を観たことがあります。
まずは1年以上前(?)に、ブレゲンツ音楽祭の「イル・トロヴァトーレ」のルーナ伯爵。
何度か放映されてたけど、石油コンビナートのような舞台装置に、オイルマネーの匂いのする演出で馴染めなかったんだよね~。
そして今ほどオペラ熱も高くなく、感想も何も残してない(-_-#)
ルーナ伯爵は…
「君の微笑み」も聴いたはずなんだけど…
特に印象になく(^_^;)
えへへ。
次はメトロポリタン歌劇場「マクベス」
改めて自分のブログを見てびっくり(-o-;)
タイトルロールだったのに、ルチッチのことは、第4幕でやっと「ここに来てマクベス渾身のアリア」とのみ言及。
おい~(-o-;)
かように今まで彼は私の心に一石すら投じてない。
「マクベス」のときは、仕方ないよね。
誰かの(忘れた)代役だったようだし。
なんと言ってもレディ・マクベスが当代一のドラマティック・ソプラノ、マリア・グレギーナで、相手が悪すぎた(良すぎた?)。
大声量のグレギーナに終始かき消されてる感が否めなかったし、のっけから狂気じみたグレギーナの演技にすっかり持ってかれちゃってた。
ルチッチも頑張って後半調子を上げてきたけど、やっと本調子になったのが第4幕で(私のブログによると)、間に合わなかった感があるよね。

逆に、たったひとつの作品、たったひとつのアリアで、私のハート鷲掴みにしちゃったのが、ディアナ・ダムラウ。
ザルツブルク音楽祭「魔笛」で夜の女王を演じました。
夜の女王のアリア2曲のうち「地獄の復讐は我が心に燃え」は、特にオペラ好きではなかった頃から、大好きだったアリア。
自分応援歌というか、テンションあがる曲です。
娘に殺人を教唆して、殺さなきゃもう私の娘じゃないと言い募る。
そんなアリアで元気出すのもどうかと思うけど(*^_^*)
好きなんです。
しかし有名だけど、これがなかなかの難曲。
技巧的に歌えても声が軟らかすぎてもダメだし(誰のこと?)
そんなとき轟いたダムラウの歌声!
私の夜の女王に決定しました(^O^)/
今は誰の夜の女王を聴いても、すぐその後にダムラウを聴かずにはいられません。
(結構面倒(^_^;))

そして、フアン・ディエゴ・フローレス。
突き抜けた高音と圧倒的な超絶技巧を誇るベル・カント・テノール(=^▽^=)
現在、人気・実力とも世界最高峰テノールと言って、誰に文句があるでしょう。
もちろん私のテノール・チャートでも不動の第1位です(b^-゜)


まずは第1幕。
序曲とともにジェリコ・ルチッチが這い出して来る。
道化の衣装をつけ、道化のメイクを施す。
仕上げに赤い涙。
血の涙を流すこの後の展開を暗示するようでいきなりブルー(><;)

☆マントヴァ公爵のサロン。
鳥やらカエルやらの被りモノの男女が怪しく絡む。
ヨーロッパ的に洗練されたオトナの鳥獣戯画の様相を呈する。

「あれかこれか」
わっるーい顔したフローレス登場(`∀´)

両手に美女を侍らせて歌う。
今はチェプラーノ伯爵夫人にご執心のようで言葉巧みに口説く。

リゴレットは周りの重臣たちに毒を吐くいて恨みを買う。
マントヴァ公爵に娘を弄ばれて怒るモンテローネ伯爵も侮辱して、呪いをかけられる。

☆場末の暗い通り
呪いをかけられたことを心配するリゴレットに、刺客のスパラフチーレが声をかける。
またこのスパラフチーレがシブくてかっこいい(*^-^)b
声もクールなバスバリトン。
悪役はこうじゃなくっちゃo(^-^)o

「二人は同じ」
刃物で、言葉で人を傷つける二人は同じとリゴレットは歌う。

☆リゴレットの家
二重唱「娘よりお前は私の命」
ダムラウ登場で私のテンションも一気に上がる(≧▽≦)
実はあの強い声でジルダ大丈夫なの?ってちょっと思ってた。
老婆心もいいトコ(*^_^*)
白い可憐なドレスを着たダムラウはすっかりジルダだった。
声もキレよりも透明感が全面に出て、特に高音の美しさといったら(*´Д`)=з
しかも夜の女王の時は気がつかなかったけど、この人は演技がめちゃめちゃ巧い!
歌っているときの表現だけでなく、ルチッチが歌ってるときの演技が細かくて16才の少女そのもの。

マントヴァ公爵がジルダの部屋に(中庭でなく)忍んで、ジルダをかき口説く。
怯えるジルダ、超カワイイ(=^▽^=)

「愛は魂の太陽」
フローレスのアクートが冴え渡る。
二人の抑えた高音も美しい。
うっとりです(*^o^*)

「さようなら私の希望私の命」
この短い二重唱が最高にかっこいい(≧▽≦)ゞ
前回観たときもしびれましたが。
アディオス!の歌声が私の心まで震わせる(*^_^*)
大好きですo(^-^)o


「慕わしき人の名は」
ジルダといえばこのアリア(b^-゜)
恋する少女の喜びをコロラトゥーラに乗せて。
ダムラウ、上手い!巧すぎる!
夜の女王ともまた違うコロラトゥーラで、小気味良さはそのままに、軽々と正確なその超絶技巧。
クドいようですが、技術以外の表現力もすごい。
抑えきれない恋する喜びが全身から溢れてる。
観ているこちらまでが、ときめいてしまうほどです。

観客席からも割れんばかりの拍手、うわずったブラヴォーの声。
わかりますぞ、その興奮。

そして…。
リゴレットに恨みをもつ重臣たちに騙されて、リゴレットの目の前でジルダは誘拐されたのであった。


疲れたので「後編」に続く…。

ヤラレタ感

2009-04-12 14:29:21 | life
今日は久しぶりの休日で朝からゆったりと過ごしてますが。

先ほどKREVAのブログのチェックしてて。
雷に撃たれたよ(((゜д゜;)))


「桃源郷」ならぬ「桜源郷」!


なんて言語センスなのぉヾ(≧∇≦*)ゝ

KICK THE CAN CREW の昔からKREVAのこと大好きです(=^▽^=)

こういうことされると、なんで好きなのか再認識させられて、テンションあがるよね~(*^-^)b




私が鼻の穴膨らましてる間に、外ではホントに雷鳴って、暗雲立ちこめ。
まさかね(^_^;)と能天気に構えてたら、あはは~(^o^;)、雨降ってたのね

おふとん干してたのに(-_-#)

今日雨降るなんて言ってたっけ…(´・ω・`)

ザルツブルク音楽祭2006モーツァルト・ガラ・コンサート

2009-04-12 11:18:35 | オペラ
日曜日の朝から早起きしました。
6時からだったので、Nessun Dorma ! のアラームは5時半
しかし、自分の楽しみのためなら、アラーム10分前に目覚めるから不思議(*^_^*)
昨日もHEROS見てから寝たというのに。
朝食もいただき、おかわりのコーヒーを飲みながら、万全の体制です(b^-゜)


ザルツブルク音楽祭2006
モーツァルト・ガラ・コンサート

収録:2006年7月30日
   フェルゼンライトシューレ(オーストリア・ザルツブルク)

指揮:ダニエル・ハーディング
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

アンナ・ネトレプコ(S)
パトリシア・プティボン(S)
エカテリーナ・シウリナ(S)
マグタレーナ・コジェナー(Ms)
ミヒャエル・シャーデ(T)
トマス・ハンプソン(Br)
ルネ・パーペ(B)

歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より
☆序曲
☆カタログの歌「奥さんこれが恋人のカタログ」byルネ・パーペ
ルネ・パーペはホントに大好き(=^▽^=)
ガラ・コンサートとは思えないすごくチャーミングなレポレッロ。
METのガラでは、フィリッポ2世で私のこと泣かせたしね。
レポレッロも、ドンナ・エルヴィラをからかうかのように、悪戯なウィンクをしたり、まるでそこにいないドンナ・エルヴィラが見えるようだったわo(^-^)o
このモーツァルト・イヤーのザルツブルク音楽祭で「魔笛」でもちろんザラストロ演じてます。
「イシスとオシリスの神よ」も歌ってほしかったな。

☆「彼女こそわたしの宝」byミヒャエル・シャーデ
えーっと、ドン・オッターヴィオ自体があんまり好きじゃないんで…。

歌劇「ポントの王ミトリダーテ」より
☆「耐えがたい苦痛のなか」byパトリシア・プティボン
去年NHKで放映されたリサイタル観ましたが、ホント個性的、てゆうか表現力豊か。
プティボン出演のオペラは観たことないけど、大丈夫なんだろうかと心配するくらい(←老婆心)の楽しい個性派♪

歌劇「皇帝ティートの慈悲」より
☆「親愛なる神々よ」byミヒャエル・シャーデ
エカテリーナ・シウリナは別として、ミヒャエル・シャーデも実は初見です。
なので、ちょいと調べてみました。
この年は「皇帝ティートの慈悲」でタイトルロール。
前年のザルツブルクの「魔笛」ではタミーノを演じてるようです。
典型的な王子様テノールです(←決めつけっ)

☆「わたしは行くが、きみは平和に」byマグタレーナ・コジェナー
歌唱とは何の関係もないけど、紫を基調としたドレスがすごく素敵(=^▽^=)
すらりとした細身の長身に似合ってます。センスのいいヒトなんでしょうね。

☆彼をふりかえりなさい K.584 byトマス・ハンプソン
彼ほど世間の評判と私の感想がかけ離れている人も珍しい。
人気・実力とも申し分ないのに、私の耳にはなんにも聴こえてこない。
実際に舞台を観ないとわからないということなのかしらん。

歌劇「イドメネオ」より
☆序曲
☆「もし父を失うなら」byエカテリーナ・シウリナ

「もしわたしがその言葉を聞いて死ぬとしたら」byエカテリーナ・シウリナ&マグタレーナ・コジェナー
モーツァルト・イヤーのこの年、ザルツブルク音楽祭ではモーツァルトの歌劇全22作品が上演されました。
歌劇「イドメネオ」
クレタの王子イダマンテをコジェナー、トロイアの王の娘イリアをシウリナが演じました。
(因みにタイトルロールはラモン・ヴァラガス)
そのホットなカップルのアンサンブル♪
少し垣間見れた気がして嬉しいですぅ。

☆「オレステスとアイアスの苦悩を」byアンナ・ネトレプコ
ちょうど1時間経ってやっと出てきたよ(^o^;)
しかも一節歌った瞬間持っていくよね~。
まさに歌う女優。
憎悪に燃えたエレットラそのもの(@_@)
縁起が巧いかと言われれば、わりと一本調子なところもあるし、歌唱が素晴らしいかと言われれば、もっと声に恵まれたヒト、技術的に優れたヒトはいくらでもいるんだろうけど。
とにかくネトレプコの燃え上がる情熱に、聴衆は、飲み込まれて流されるしかないのだ。
好きか嫌いかなんて関係ない。
聴衆に選択の自由などないのだ。
ただ聴いて崇めるべし!
2006年のネトレプコはまさに飛ぶ鳥を落とす勢いである。
観客の拍手や歓声も一際盛り上がる。
2006年、ザルツブルクの主役は、間違いなく彼女でした。


☆交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」
指揮者のダニエル・ハーディングは、この年の「ドン・ジョヴァンニ」振ってました。
はい、私を辟易させたクシェイ演出の。
いずれせよ、75年生まれでこのキャリアはすごいとしかいいようがないよね。
音楽的にはなんにもわからないおいら。
ハーディングの可愛らしい横顔を拝むのみであった(*^o^*)


以上、早起きした甲斐のあったモーツァルト・ガラ・コンサート。

満喫でした~(^O^)

しづこころなく

2009-04-09 07:47:12 | life


会社からの帰り道。

ふと自転車を停めて撮った写真です。

そろそろ桜も終わり。


万葉集には桜の歌は僅か40首ちょっと。
梅の歌の3分の1です。
中国から入ってきたばかりの梅に、万葉人は夢中だったみたい。
古の太古から日本に根付いているイメージだった梅が、実は異国からやってきたもので、それが故にもてはやされてた、なんて。
新しモノ好きで、異国の物もすぐに自分たちの文化に取り入れる。
現代の日本人まで脈々と受け継がれている気質で、これは今に始まったことじゃないんだと思うとつい笑ってしまう。
桜を見ると必ず思い出すエピソードです。
(詳細記憶違いだったらごめんなさい(*^_^*))


桜を詠んだ歌といえば…


ひさかたの光のどけき春の日に
 しづこころなく花の散るらむ(紀友則)

小学校で習って以来のお気に入り♪
お正月に百人一首するときも、甥っ子や姪っ子と取り合いになる人気の札です。
「ひ・ひ・は・は」と韻を踏んでいるあたりが私の心を鷲掴みなんだと思う。
KREVAが好きな理由と結構相通じるものがあるかな(*^_^*)


世の中に絶えて桜のなかりせば
 春の心はのどけからまし(在原業平)

おいおい(^o^;)とツッコみたくなる歌ですが、私がツッコむまでもなく、伊勢物語には「散るからこそ美しい」みたいな返歌も載ってたはず(覚えてないけど)。
業平のことだから、それほど心惑わす桜の美しさよ的なことだと思うんだけどね~


百人一首には、伊勢大輔の「けふ九重ににほひぬるかな」という歌もあるけど。
桜といえば咲き誇る姿より散りゆく姿を詠んだ歌の方が圧倒的に多いし、印象的です。

桜が散る今こそが日本人にとっての「桜の見頃」なのかも。