髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

UA@風呂ロック!

2011-02-22 | ライヴレポート
2月17日(木)吉祥寺の風呂ロックにUAを見に行った。

「風呂ロック」とは、吉祥寺の銭湯「弁天湯」さんの中で行われるライヴのことだ。
何度か前を通り過ぎたことがあり、その存在は知っていたが、特に色々と調べることはしていなかった。
しかし先月にたまたま会った友人が「これからUAの風呂ロックのチケット買いに行く」と言っていたので、ダメもとで自分の分もお願いしてみた。
なにせ銭湯なのでキャパは少ない。まあ無理だろうと思っていたら、友人はあっさりチケットをゲットしてきた。



チケットは3500円。
事前の情報が少なかったことと、平日の18時開場ということで、倍率は低かったのかもしれない。
ともかく、贅沢な時間が過ごせそうだし、銭湯で聴くことが楽しみでずっとこの日を待っていた。

たぶん最後列でも十分に楽しめるだろうと思って、ゆっくり回転寿司などを食べてから18時過ぎに会場の弁天湯に到着。入場待ちの行列の最後尾へ。
建物裏手の真っ暗な場所で懐中電灯を使ってチケットを確認。ちょっと面白かった。
中に入ると、当たり前だけど本当に銭湯。
私は無意識に「男湯」の方に入っていたようだ・笑。
脱衣所でビールを買って、洗い場に入る。
脱衣所には、向井秀徳(呼び捨て)や後藤まりこさんなどの額が飾ってあった。

ステージは湯船の上に作られていた。人が立った目線より、ほんのちょっと低いくらいだろうか。
見る側からすると、とても高い位置にステージがあり、後ろの人でもアーティストのほぼ全身が見えそうだ。
中は意外と空いていて、私は最前列の一番右側に陣取った。
正面の壁には富士山の絵。振り返ると天井近くのガラスには弁天様が。
男女を仕切る壁は一時的に撤去されているのだろうか?洗い場はシャワーで区切られているだけで、一つの空間になっていた。
試しに蛇口を押すと、しっかり水が出てきて私の靴下を濡らした。



初めのうちはみんなで座って待っていたが、時間が迫ると立ってくれとのアナウンスがあり、オールスタンディングとなる。
しばらく待つと、湯船の裏側からUAがひょっこりと登場!!むちゃくちゃ目の前だ!!

「今日はゴレンジャーでやります」
との説明通り、左からトランペット、コーラス、UA、ベース、ギターの五人編成(申し訳ないですけど、お名前が分かりません)。
演奏前からアットホームな雰囲気があり、ゆるゆると演奏は開始された。

残念ながら当日のセットリストが分からない。
私が知っている曲は

甘い運命
You've got a friend(カバー)
アントニオの唄
買い物ブギー(カバー)
スカートの砂
水色

だけだった。10曲以上はやったと思う(セットリストをご存知の方がいらっしゃれば、教えていただけると幸いです)。
とは言うものの、最近はあんまり聴いていなかったので、ここまで知っている曲があることが嬉しかった。

一曲目の歌い出しから、銭湯が異空間に変わった。
当たり前の話しだと思うが、すごい迫力だった。
浮き沈みの激しい世界で、消えずに残る人の圧倒的な存在感を感じた。
そして、ここでしか味わえない贅沢として「マイクを通さない歌声」も聴き取ることができた。
それと、メンバー同士のアイコンタクトも目の前で展開される。
ここのところずっと打ち込み系の音楽(Perfume)に慣れ親しんでいるから、余計に楽しい。
UAが、その空間で創り出された音を感じ取って歌声にして行くさまが、はっきりと感じ取れた。

そして、びっくりしたのが「喋りの面白さ」だった。
ステージが高いのと、ワンピースの丈が短いので「お股が見えるわ」と言ったり、大学生時代?にキセルをした話しだったり(バンドメンバーに「長い!」というクレームを受けていた)、何故か途中でモノマネ大会になり、田中邦衛の「食べる前に飲む!」を披露したり(どう聞いてもクレヨンしんちゃんだった)「面白いからずっと喋っててくれ」と思うほどに笑えた。
この面白い世界と、歌で創り出す世界のギャップが楽しい。

もう一つ楽しかったのは、ギターの方が座っていた椅子。
油が切れていて、エフェクターを踏むために少し回転するだけで、かなり大きな「ギギギ…」という音が。
毎度歌が終わる度に「ギギギ…」という音が入るので、UAを含めた全員で爆笑する場面があった。

大学生の頃、古着屋でバイトしながら「カラオケ教室」に通って、OLたちと一緒になって歌わされて泣いて帰ってきたエピソードを話した後に披露してくれた「You've got a friend(カバー)」が個人的には一番素敵だった。

アンコールも2回も受けてくれて(びっくりしたけど、1回目が終わって帰った人がいた!)、最後には「水に関係する場所だから『水色』歌います」と、トランペット、ギターの3ピースで「水色」を歌ってくれた。

ギターの音を拾ってから、UAの声だけでスタート。
ギターとトランペットは、声をサポートするだけだった。
これが本当に素晴らしすぎて感涙。

残念ながらこの「風呂ロック」は、来月で終了してしまうらしい。
終了間際に、楽しくて贅沢な時間を過ごせて良かったと思う。


コメント (2)
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