よんどころない事情により、というほど大げさなものでもないが、ちょいとバラの手入れがおそろかになっている。
毎年10月中に植え込むことにしているパンジーも、早くから準備していたチュウリップの球根も、先日やっとの思いで作業をこなした。
チュウリップは、まだ残っている。
ハイビスカスの大鉢×3は、初霜と競うように室内に取り込んだ。
すると部屋が急に狭くなる。
みどりが室内の身近にあるのは気分がいい。
が、その分人間の居場所を提供することになるのはしかたがない。
11月に入って、もう2回霜が降りた。
イランイランやポリシャスは早々と一番暖かい部屋に移してある。
一方、スパティフラムや、クンシランは、今の所モミジの下にあるからいいが、そろそろ限界かもしれない。
今年は、玄関をいたずら者の「うっ君」(ビーグル犬)に占領されているから、どこか別の置き場所を考えねばならない。
なにしろ何でも食べちまう犬だから。
さて、昨日、友人宅の菊鑑賞と洒落込んだ。
女性の細腕1本で育てたとは思えないできばえ!
おっと、ご主人様の理解と助けが大いに力を発揮していることは十分承知しておりますよ。
念のため。
で、今年は湯島天神の菊祭りで、多くの賞を獲得!!
「会長賞」とか「首席」の札に驚くことしきり。
お庭の菊もほんっと美しい。
背の高いのは3mもあるらしい。
9号かそこらの鉢で、小さいさし芽からそこまで育て、多くの花を咲かせている。
雨に当てずに日当たりは確保し、折れないように、花が長持ちするように、病気や虫から守り、水と肥料を切らさず・・・ああ、ご苦労のほどが偲ばれる。
今年は特に、管物(くだもの)の美しさが際立っていたように思う。
花火のように中心から踊り出た、細い花弁の先端が枝垂れながらくるりと巻き、繊細な絹細工のようにも思える。
女性らしく小菊もお好みで、特に古典菊に思い入れがあるらしい。
古典菊の楚々とした風情は、現代の豪華で力強い菊とは違ったよさがある。
奈良・平安の古代の人々が愛でた菊は、たおやかな小菊だったのだろうかと思いを馳せる。
さぁて、うちのバラ、冬の手入れを早めに始めようと決意宣言したものの、もう11月も半ばを過ぎた。
口先だけに終わっちゃならない。
何とかして、やり遂げねば!