屋根からの落雪で深い雪に埋ずもれていた、ジプシーボーイとアルバ・セミプレナの被害があらわになってきた。
北側屋根の長い斜面のちょうど下にあるので、見るに耐えない状態が痛ましい。
誘引してあるステンレスの物干し竿が、数箇所折れていることからも、衝撃の大きさが伝わってくる。
大きい芽をつけた牡丹も、しなやかなソヨゴも折れた。
その他、小さい被害は数知れず。
屋根からの落雪で、バラや牡丹が折れるなんて、考えたこともなかったのに。
北側の雪は、硬くてまだ膝の辺りまであり、苦労してバラを掘り出すよりは、草花でも植えようか。
と思って見回すと、敷きわらの間から青いものが見える。
何日間も雪の下で過ごしたデルフィニウムが、チューリップとともに芽を吹いている。
デルフィニウムは、耐寒性が「中」。
地植えを春まで待てばよかったと、後悔し始めたところだったので、この発見には格別なものがある。
一方で、惨めなのが鉢植えのパンジー。
雪が降り積もって姿が見えなくなったところへ、雪かきの雪を高く積まれてしまったのだ。
誰も、雪の下にある鉢植えのことなど思い出してはくれなかった。
このワタクシでさえ、ほとんど忘れて、黄色いパンジーの姿がちらりと脳裏をよぎったときには、すでに背の高さほどに雪が積まれていた。
そのまんま、雪の下で2週間。
すっかりひしゃげて、これじゃ春になってもふんわり咲くかどうか、おぼつかない。
庭に出ていると、絹糸よりも細い雨が、身にまとわり付いて、パーカーはしっとり重くなる。
この雨を利用しない手はないだろうてなことで、植えつけたのは、シノグロッサムとバーバスカム。
種から育てたワスレナグサ、バーバスカム、キンセンカも定植を待っている。
まだ、植え替えが必要な鉢バラもあることだし、半月分の作業がたまって山積み。
今夜の雨は雪に変わるのだろうか。