ロサ・カニナも、アルバセミプレナも、ジプシーボーイも、見事な朱赤の実をつけている。
なかなか色づかないでいたノイバラの実も、このところぐんと赤味を増してきた。
熟しかけのローズヒップが、雨の滴を宿して、つややかに震えている。
毎年何度も見ているシーンだが、見るたびごとに、新鮮な美しさに打たれる。
雨の日には、心がしっくり落ち着いて、しみじみとした心持ちになるからだろうか。
庭中のローズヒップを切り取って、大きな束にしたらゴージャスだろう。
でも、ノイバラの実は、なるべく残す。
小さい赤い実は、寒さが峠にさしかかるころ、メジロやシジュウカラのエサとなるのだから。
まだ赤く色づく前のクロガネモチも、なかなかいいと思う。↑
冬枯れの庭で、青々と葉を茂らせ、たわわに赤い実をつけている姿は印象的だが、目立たない青い実も捨てたもんじゃない。
何事も盛りばかりがよいとは限らない、と思っている。
トラディスカント(ER)が1輪だけ咲いている。↑
猛暑や台風をやり過ごして、あまり元気がない。
手前の黄色葉は、丁字草。
秋らしく、やや勢いを失った庭で、ポツンと咲くバラもいい。