外に出ると、強い北風が、容赦なくふきつけてくる。
風の強い日、脚立に乗るのは怖い。
土をブレンドするにも向かない。(くん炭やパーライトが吹き飛んでしまう)
何をしようかと、ウロウロしながら風に吹かれていると、おお、那須与一を思い出した。
義経の命令で「扇の的」を射た人ね。
「をりふし北風激しくて、磯打つ波も高かりけり。」という、くだりですな。
おっと、「ころは二月(にんぐわつ)十八日の酉の刻ばかりのことなるに」だから、季節違いか。
でもま、北風だから、寒かったろう。
与一の場合、「南無八幡大菩薩~」と祈ったところ、
「風も少し吹き弱り、扇も射よげにぞなつたりける。」となるが、
凡人のワタクシめのお願いは聞き届けられず、作業は進まず。
で、ウロウロし続けて、棘に引っかかった。
はい、この棘は誰の棘でせう?
鋭い棘が密集している。
バラゾウムシの被害は(ほとんど)ない。
たぶん、登りにくいのだろう。
(手前の草は、ネギの仲間のチャイブ、のはず)
5月の花を見れば、分かる方もおいでだろう。
ホワイト・グルーテンドルストでした。
ホワイトなのに、ときどきピンクが混じるのがご愛嬌。
では、これは?
太くてガッチリした棘。
春の新しい棘は、透明感のある赤色が美しい。
冬にはガッチリ固まって、攻撃を受けると、痛い。
5月の花は、表オレンジ、裏黄色の花弁を持つ。
はい、パット・オースチンでした。
ホントは、こんなことをして遊んでいる場合じゃない。
けどね、気分が乗らないので、外の作業はやめやめ。
ジプシーボーイ(左)、アルバ・セミプレナ(右)、うしろは白いゼラニウム。
先日の挿し木を屋内に移しただけで、作業終了。
ビニル温室よりも、温度は確保できる。
発根するといいなあ。