(本日は品の良いおばあちゃまバージョン)
今日はね、あの有名な植物学者の牧野博士の記念庭園に行ってきましたよ。
入口の藤棚をくぐると、木漏れ日が本当に涼しげでしたね。
気持ちがスッとするようでございましたよ。
たくさんの木が、たいそう大きく育っておりました。
もみじなどの落葉樹も多ございましたから、これで、冬は日差しが暖かでございましょうね。
たくさんの標本やら、お道具やら、拝見いたしましたよ。
実に丹念に作られた標本類、丁寧にお使いあそばしたお道具類、お人柄が偲ばれますこと。
植物に対する愛情の現われでございましょうねえ。
お書斎も拝見いたしましたよ。
昭和の初めごろ、わたくしも若こうございました。
懐かしく、昔に戻ったような気がいたしました。
牧野博士がご存命のころは、ここに書物と標本とが積まれておりましたのかしらね。
高知県の土佐和紙に、牧野博士ゆかりの植物を漉き込んだ衝立がございました。
その中に、「ワカキノサクラ」がございまして、嬉しゅうございましたね。
昨年、お友達からその苗をいただきまして、今年、花を見たからでございます。
「ワカキノサクラ」は、2年目で花をつける、小さめの桜でございます。
なんだか、牧野博士とつながっているような心持ちがいたしましたね。
奥様のお名前をつけた「スエコザサ」に囲まれて、博士の像がございました。
地味な笹に、奥様のお名前をおつけになりましたことに、感慨深いものがございました。
94歳で亡くなるまで、植物と共に過ごされた博士に、お話を伺いとうございましたねえ。
さぞ、面白うございましたでしょうねえ。
帰りに石神井公園に寄りましたんでございます。
水面を渡る風が凉しゅうてね。
暑い日ではございましたが、まあ、気持ちがすっきりいたしました。
こんなふうに、時々は出かけてみるのもいいもんでございますね。
植物のことを、もっともっとお勉強しなくては、と思いましたよ。
いろいろ知るということは、何歳になっても、楽しいものでございますからね。