活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

消費増税 政府の悪代官ぶり

2010-06-28 18:18:01 | Weblog
菅首相が過日、消費税率を10%にしたいこと言及した。この不況下にである。

先の衆院選での選挙公約は、4年間は現行税率の5%のままとし、据え置くとしていた。大変な変わりようである。と同時に選挙民への裏切り行為にあたる。

失業率も高止まりし、雇用者報酬も下がり続けている超デフレ不況下において、よくも「増税する」と言えたものである。

消費増税は生活弱者を直撃する。「最小不幸社会」の実現を目指すと言いながら、その一方で姑息な手段を弄する、菅首相と側近たちは、財務省役人に洗脳されてしまったと言えよう。

その側近といわれる仙谷官房長官・ 枝野幹事長、前原国交相ら「反小沢グループ」も菅発言を支持しているというが、政権中枢に座していること、政治責任は重大だ。

内閣支持率もいったんは回復したものの、首相発言を境に50%前後に急落したことは国民の目には「公約破り」と映ったからだろう。なぜ消費税をターゲットにするのか。まさか一番徴税しやすい、税目だからというわけではあるまい。

証券優遇税制や所得税の最高税率を、数年前の税率に戻すことで財政事情は格段に好転する。特に証券税制は時限立法にもかかわらず、これを戻そうともしない政治の怠慢は腹立たしい限りである。

政府はカネ持ちには気兼ねし遠慮する。その一方、善良な庶民への配慮はなく、有無を言わさない。これがわが国の何百年と続いてきた徴税システムである。そして、いままた、家計の苦しい一般庶民から税金を取り立てること、悪代官そのものである。


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