活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

パソナと竹中平蔵の醜い関係

2009-09-08 22:11:08 | Weblog

人材派遣大手パソナが小泉構造改革の「旗振り役」竹中平蔵元経済財政担当相・元総務相を8月26日、代表権のない会長に就任させた。パソナは竹中を迎えたことについて、「大所高所から助言してもらうため」とその理由をもっともらしくコメントした。

会長就任に伴い、竹中が手にする報酬は、年間1億円に達するとの報道もされた。(週刊ポスト9/18号)パソナがこれだけの報酬を支払えることは、労働者を食い物にしたピンハネ経営のおかげである。竹中もその「おこぼれ」をねらう醜い関係だ。

竹中は自ら手がけた派遣業法の規制緩和を主導。03年の製造業への派遣解禁には、積極的に働きかけ法案を成立させた。

その結果、雇用の流動化に歯止めがなくなり、不安定雇用の労働者が急増した。いまや竹中らのたくらみで生み出された派遣労働者は、4百万人に達する勢いで毎年、対前年比20%の増加率を記録している。

この規制緩和により、年収2百万円以下のワーキングプアと呼ばれる人たちは、すでに1千万人を超えた。この格差社会をつくり出した張本人、竹中はこのように雇用破壊を進めてきた。毎日の生活に事欠く人が多い中、竹中は「濡れ手に粟」をする。その罪は軽くない。竹中がパソナから破格の待遇をうけることは、いかにモラルなき人物であるかを物語る。

一方、パソナは竹中を利用して、更なる派遣労働の規制緩和を求めることであろう。派遣労働は日本の活力を奪った。もっと規制を強化しなければいけない。否、派遣労働などなくしても困る人はいない。困るのは使用者側だ。そんな資本家の手先に成り下がった、竹中平蔵こそ日本を貶めた「売国経済学者」と呼ぶにふさわしい。


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