活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

機密費 野中氏は真実を語れ

2010-09-13 18:24:43 | Weblog
「新党大地」代表の鈴木宗男氏の上告審はあっさりと棄却されてしまった。これにより議員失職と収監されることが決まった。闇の権力が司法に介入し、鈴木氏を葬るために罠を仕掛けたことはなかったのか、疑念は拭い去れない。

ことし7月、鈴木氏は官房機密費について爆弾発言をした。その内容はこうだ。「98年の沖縄県知事選のとき、基地推進派の稲嶺恵一氏を当選させるため、機密費3億円を使ったと聞いている」と。

98年は鈴木氏が小渕内閣時代に野中広務官房長官のもと、官房副長官として活躍していたときである。この証言に対し、野中氏は「機密費から出したことはない」と否定しているが、鈴木氏は自己の発言については自信満々に、「撤回はしない」と明言した。

この問題については「しんぶん赤旗」も2001年に、知事選に流用された疑いがあると報道したことがあるという。(同紙9/5付)これで鈴木氏証言と赤旗の報道は「流用疑惑」で一致していることが確認された。動かぬ証拠である。

私見だが鈴木氏の言い分は正しいと思っている。ウソをついているのは野中氏ではないのか。

野中氏は今春、98年の官房長官時代に「機密費」を共産党を除く、「国会議員や評論家に配った」と認める発言をした。同時に「国民の税金が使われるのだから議論を深めてもらいたい」とも語った。世論は騒然としたが、その後は口をつぐんだままだ。報道機関も詳らかにしない。「やましいことが身内に及んでいるからだ」とする説も巷間飛び交った。

このままうやむやにすることは許されない。野中氏が真実を語るときがきた。それとも「犬猿の仲」の小沢一郎氏の盟友だからと知らん振りするつもりだろうか。それでは鈴木氏に失礼であろう。

それにしても鈴木氏は無念至極のことと思われる。正しいと思って証言したことが、ことごとく葬られているからだ。野中氏は収監される鈴木氏のことを思えば、いつまでもシラを切り通すわけにはいかない。