coyote.

小説を中心とした同人サイトです。

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process.1

2007-01-13 19:12:58 | code geass(リヴァルル)
サラサラと指通りの良さそうな漆黒の髪。

艶かしいという表現がピッタリな紫煙の瞳。

男子にしては線の細い身体に、スラリと伸びた手足。

俺は不覚にも魅入られていたんだ。

初めて会ったそのときから。



まるで懐かない黒猫みたいな奴だった。

それは入学して間もない時のこと。

「ねぇねぇ!君さ、名前何ていうの?」

俺は持ち前の社交性の良さをフル活用して、着々と友達作りに専念していた。

そんな俺とは正反対に、いつまでも一人でいる奴に目がとまったんだ。

そいつの名前は、ルルーシュ・ランペルージ。

やたらと整った顔立ちをしているせいか、近寄りがたい印象を与える…が、

さっきから一人でいる原因はそれだけじゃないのだろう。

近づくな。そういうオーラが全身からにじみ出ているのだから。

(なんだかなぁ…)

何をそんなに警戒する必要があるんだか。

ため息とともに出てきたのは、ちょっとした呆れと好奇心。

始めのステップとしては充分な理由だろう。



「なぁ、名前なんていうの?」

それが俺とルルーシュの出会い。


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恋歌。

2006-12-21 17:10:52 | code geass(スザルル)
好きだなんて簡単に言えるほど、

単純な恋じゃない。




「スザク?」

放課後の生徒会室。

さっきまでの騒がしさが嘘のように、今は静かだ。

まぁ、さっきまでのはメンバーがメンバーだからな。

そんなことを思いながら、ルルーシュは眠るスザクの近くまで足を進める。

「まったく、こんな暢気な顔して寝てる奴が軍人なんて世も末だな」

ふっ…と笑いをこぼした。

昔と何一つ変わっていない穏やかな寝顔。

変わってしまったのは、俺なのだろうか?



変わらない寝顔。

それが今も隣にあって、求めれば触れることだってできるのに。

なぜだろう?

スザクに触れることを躊躇ってしまう自分がいる。

触れたい…のに。



眠るスザクの頬に手を伸ばしてみる。

あと、少し。

あとほんの少しなのに。





「なぁ、スザク。お前の帰る場所は軍なのか?」

俺がいるのに。

「もうお前の隣に俺はいらない?」

俺はお前の傍にいたい。

「  」

伝えたいのはいつだってたった二文字の言葉。




伝えてしまえればいいのに。

そうすれば、お前を繋ぎ止めておくことができるかもしれないから。

だけど。

俺が俺である限りきっと、そんな日は来ない。


ああ、なんて悲しい恋。

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Fields of hope.

2006-12-15 22:21:27 | code geass(スザルル)
恋じゃなければよかった。

そうすれば、胸を締め付けるようなこの痛みもなかったのに。




ゼロ。

それが俺のもう一つの名前。

この腐った世の中を変えるために。



ゼロ。

それは人々を強く惹きつける名前。

羨望、そして恐怖を抱かせる名前。



それなのに。

それなのに、おまえは羨望も恐怖も抱かない。



昔からそうだった。

いつも正しくて、優しいスザク。

俺にはないものをたくさん持っていた。

人を羨ましがり、妬むこともしない。

いつだって笑って許してくれた。



なぁ、スザク。

もしゼロの正体が俺だと知ったとき

お前はどうする?

怒る?それとも軽蔑する?



きっとお前は怒るんだろうな。

悲しそうな顔をして。

俺の痛みを解ろうとして泣いてくれるのかもしれない。


でも、お前には解らない。

だってもう俺の足元には闇が広がっているから。

優しい君には似合わないどす黒い闇。



だから、間違って君が闇に飲み込まれてしまわないように

逃がしてあげよう。



さよなら、俺の愛した人。

































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