MIKAMI'S Blog

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PEN LIFE1524.  瓦版

2018年01月27日 | ダイビング

 最近事故・災害が多いのだが、そんな新聞記事を読むと書いている記者が文化系だからかもしれないが、事故・災害はもうすこし工学的に取材してほしいですね。事故や災害の構造や、そのとき人間はどのように行動し、そして何故行動できなかったのか、について要因や論拠を探り出したものが新聞記事だと思いますけど。

 そんな最近の事件を例示すると・・・

 新幹線の台車に亀裂があるのを確認せずに3時間走り続けた。何故確認しようという人間の心理が働かなかったのか?。それが定時運行を義務づけられた組織上の要因があったぐらいでは全く説明にならないでしょう。組織上の要因があると、安全運行という心理がどのように欠落してゆくかという人間の心理構造を知りたいですね。新聞記事は、組織上の理由でとまっているのでやはり食い足りないし文化系的だなぁーと思うわけです。

 信越線の満員電車(ワンマンカー)が大雪で15時間半じ込められていたときに、運転手の対応が素晴らしいとツイッターなどで拡散したが、鉄道組織としては15時間も打つ手がなかった。ヒーローを作り出すことが安全工学ではなく、機材の手配ができなかったのは何故なのか?。雪国だからという理由だけではないと思いますが、平野部でありながら何故そんなに時間がかかったか?。時間のかかる判断の要因はどこにあったか?。

 9時59分に草津白根山が噴火した。その10分後には地元自治体や東京工大から気象庁へ連絡が入った。場所が特定できないために噴火警報が出されたのが1時間後。複数の通報があり観測機器を噴火口付近に設置していなくても地震計で波動が捉えられたのではないですか?。にもかかわらず何故警報を出すのに時間がかかったのか?。

 自衛隊員が隕石にあたり心肺停止で殉職しましたけど、山岳救助の訓練をしていてAEDはもっていなかったのですか?。このあたりに関する記述が新聞記事には全くありませんね。

 噴火口付近のレストハウスに避難したスキーヤーが全員下山できたのが午後5時頃と噴火発生から7時間後。火口付近に7時間もいたのは適切だったのでしょうか?。火山の噴火が収まるのを待っていたというのは現場の判断。もし複数の火口噴火とする専門家の見解に従えば、レストハウスのそばから噴火したらどうするのですか?。

 東京で積雪があり首都高速新山手トンネルでトレーラーが立ち往生し、10kmの渋滞が続き10時間後にトンネル内の車が外に出ることができた。なんで事故を知りつつ後続車をトンネルにいれたのだろうか?。

 そして、これらの事件は、現場にいた利用者から携帯電話やインターネットの書き込みが複数あり事件の発生は即座に容易に把握できたはず。しかし解決に何故これほどの時間がかかったのか?。これについては新聞記事は何も書いていないですね。

 概して日本で事故や災害にあうと何でも時間がかかりすぎる。それでは助かる人間が助からない場合だってあるでしょう。どんな場合でも1時間以内が原則。アメリカのようにスピーディーにやれ!、といいたくなります。やはり迅速で適切な決断と様々な手配が必要です。過去には阪神大震災が6時47分に起きたのに首相官邸が対策委員会を立ち上げたのが夕方だったという致命的にトロい経験もありました。いまだに変わらないそのとろさは日本人の体質なのでしょうか?。

 以前の新聞記事なら事実(FACT)を捕まえることが新聞の使命だったのですが、いまは携帯電話やインターネットがあるのですから事実は新聞記事よりも早く伝わります。そして科学工学的なインシデントやアクシデントの時代なのですから、そうした事件の際の人間の行動に対する工学的検見地からの評価や要因アナリシス、考えられうる仮説などを探ることが、いまの新聞の役割だと思いますし、そうしたことは安易に専門家を尋ねるのではなく新聞記者自らが取材して工学上の論理に従って書くべきでしょう。

 それから事件解決にあたった人間の行動が適切であったかどうかの工学的評価。このように書くと責任問題が発生するので云々・・・。これはいかにも文化系的発想で私は嫌気がさすのですが、例えば航空機事故をみると責任問題ではなく先ず工学的解明をして今後の事故予防に役立てるというのが原則。かっての日本は、航空機機事故が発生すると科学や工学知識のない警察官が現場検証をしたあげく、現場を踏み荒らして証拠隠滅をやってきたわけですが、これは全く方向違いの行動でした。この点は最近改善されて日本も諸外国並みに国家安全保障局ができましたけど。

 話を広げると書くことは多いのですが、今の日本では情報伝達は早いですが、アメリカなどに比べると万事解決のためにやることなすこと考え方が古すぎて(国家安全保障局ができたのが安倍内閣の時代ですから)決断が遅く主体性を欠いた農本国家だなというのが私の理解です。だから今の新聞は江戸時代の瓦版と大差ないよね。

 

沖縄県慶良間諸島久場島

OLUMPUS E-M1,M.ZUIKO DG FISHEYE 8mm/F1.8
 ISO200,露出補正-1,f/3.5,1/1000

 

 

 

 

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