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フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak384. 水中撮影機材の仕様

2019年06月02日 | diving

 

 先のブログで環境には3類型(空気のある地上、水中、宇宙)あると述べた。その第2の環境の撮影でダイバーが使うとすれば、従来撮影機材の仕様に加え次の7仕様が必要ではないでしょうか。


1)ボディ:ハウジングレスで40m以上潜れること。ボディサイズはかってのニコノス4やSONYα6000程度。

ハウジングは地上の高性能機材を水中に持ち込めるのが利点だが、大きくかさばることが難点。それを思えばメンテナンスも楽で小さく取り回しやすいハウジング・レスが必要だ。第2の環境では、ハウジングレスタイプとハウジングタイプの2タイプが存在する。本来ハウジングタイプは水深100m以上で撮影する研究用や工事用の仕様だとおもいます。40m以内の水中でハウジングというのは、私にはオーバースペックだと思います。


2)イメージセンサーは、1200〜1600万画素程度で、APSサイズ、水中用の撮影モードがあること。

イメージセンサーはAPSサイズで十分だし、光の乏しい水中でのカラープログラムモードと高感度撮影ができることが必須。画素数は1200万画素〜1600万画素程度。例えば地上用機材SONYα7S(フルサイズ1200万画素)が国際宇宙ステーションにつまれている実績を踏まえれば、光の少ない水中で高画素は不用であり、むしろ高感度で発色が適切でありストロボが外付けできることが重要。


3)レンズは16-50mm程度でマクロ機能があること。

水中では焦点距離が1.3倍に伸びる。APS16-50mmレンズはフルサイズ換算24-75mm、それが水中で31.2-97.5mmになる。画質のよい24-100mmレンズが欲しい。


4)コンバージョンレンズとして魚眼レンズがあること。従ってボディレンズ側に67mmのネジがきってあること。

魚眼コンバージョンレンズは一番欲しい機能だし、視距離50m以下の水中では標準レンズといってよい。あるいは魚眼〜広角ズームをつけた製品バージョンを加える方法もある。一般性は低くなるがダイバーは両方調達するでしょう。そしてレンズ交換といったリスキーでメンテナンスの面倒な構造にする必要は全くない。


5)RAW画像で撮影できオートブラケットが使えること。

水中画像は、必ず後修正を伴う。だからRAW画像が必須だし露出がばらつくためにオートブラケットは必須。


6)丈夫でボタンが大きくグローブをつけた状態でも操作できること。

ハウジング並のボタンがほしいですね。特に水中では設定を操作する時間はないので、せいぜいストロボのONとOFF、ズームぐらいはグローブをつけた状態で操作できること。


7)丈夫でありサードパーティー製の製品と互換性が良いこと。

ストロボや水中ライトなどを取り付けるのが前提です。特に機材メーカーのストロボはSEA&SEAやINONのサードパーティー製品です。わざわざ機材メーカーが同じプロダクトをつくる必要はないですね。

 

 以上の7項目は今の技術で可能だ。むしろダイビングをするならば必要な機能ばかり。肝心の価格は8万ぐらいか。魚眼のコンバージョンレンズを付けて10万円以下がベスト。そんなことを考えるとニコノスのデジタル版です。メンテナンスの面倒なレンズ交換は不要、今それが欲しいですね。

 そんな機材をどこのメーカーが最初に発売するのでしょうか。最初に出した企業が第2の水中、第3の宇宙という環境における撮影機材の勝ち組ですね。

 例えばオリンパスTG5という機材は大変優れていますが、ハウジングレスで15mというのはなにを考えているのでしょうか。ダイビングでは20mを越すとディープダイビングになり行動範囲もダイビング計画も異なります。だから私はニコンW300を使用しています。しかしこの機材にもグローブをはめた手では、ボタン類が全く操作できず、さらに魚眼レンズがないという欠点があります。

 それにエントリーするときは、ダイビング機材の装着や残圧確認、水流の状態、水中の集合場所などなどとダイバーは大変忙しい時であり、そんなときに撮影機材如きに神経を払う時間はない。それにダイビング器材のメンテナンスは、命に関わりますから手入れしますが、撮影機材如きで余計な神経は使いたくない。私は撮影機材を1日中BCDにぶら下げっぱなしにしています。

 さて、そろそろ今回のダイビング画像もつきてきたので、この辺で第2の環境の水中からエキジットします。明日からは、しばらく休むか、それとも別のテーマで・・・。


追伸

 昨日のブログでSONYα6000の記述が間違っていました。正しくは水中撮影モードがありますので、本文の一部を修正しました。実はSONYに水中撮影の方法を尋ねていました。翌日回答がありました。返事が早く、回答メールをそのまま返信することができます。通例なら、このメールに返信はできませんとする紋切り型の返事が多いなかで異例です。そんな経験をするとSONYを再認識します。

 であればα6000・・、いやできればAIが搭載され著しく動態追随能力が高いα6400と16mm+魚眼コンバージョンレンズを調達し、SEA&SEAのMDX-α6300のハウジングが使えれば、ハウジングレスの仕様は満たせなくともAPSサイズで高画質な水中撮影ができそうに思われるが、現状では不可能の様相が濃い。水中の撮影機材も先に挙げた7項目のどれか一つか二つをあきらめれば実現できることはわかったが、それって悩ましいですね。


沖縄県慶良間諸島 2019年5月12,13日

Nikon CoolpixW300

ISO125,焦点距離8.5mm,露出補正±0,f/4.3,1/100

ISO125,焦点距離5.1mm,露出補正±0,f/2.8,1/400

ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正±0,f/4.4,1/200

ISO125,焦点距離12mm,露出補正±0,f/4.5,1/200

ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正±0,f/4.1,1/1250

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