さて旅の後半ダイビング初日は、時差ボケが残る沖縄本島真栄田岬。ダイビングで一気に時差解消をはかろうか。潜れば眠くない。そこはいつもの魚の光景が広がっている。
さてトップはコバンザメにクリーニングしてもらっているアオウミガメ。よいタイミングで撮影できた。それは腕ではなく偶然の産物。オート設定の水中機材に腕などという考え方はない。事前の用意と、撮影時の偶然タイミングの産物でしかない。後は機材が旨く設定してくれれば綺麗に撮れる。もちろんこのカットだけで数枚は撮影している。そうすれば、どれかあたるだろう、それが私なりの撮り方だ。
2番面の画像は、ロクセンスズメダイに好かれる幸せなインストラクター。つまり何回も潜って、これは敵じゃないと魚達に認識されているのだろう。魚を追えば逃げるし、それでは撮れないし、というわけで、先ず魚達に警戒しなくてよいと思われなきゃ撮影はできないよ。
3番目の画像は、ヤガラの一種だろう。時折見かけるがどっちが前といいたくなる紛らわしい模様だ。私は長い魚は苦手なんだけど。
4番目の画像は、地形を撮った。もちろん目に付いた風景でよいアングルだなと感性が働いたときに撮影している。それにしても絞り機能がないので絞り込めず、相変わらず地形をシャープに撮れないニコンW300だ。これが悲しい。こちらは、魚ばかり狙っているわけではないのだ。
もう1年は使っている撮影機材ニコンW300も、海底で引きずり、岩にぶつけ、傷だらけで貫禄が付いてきた。さてこの機材が水没する方が先か、ニコノスが登場するほうが先か!?。
かってニコンには、ニコン1AW1というミラーレス機材があった。それはレンズ交換のできるボディで水深15mまで潜れる仕様が、多くの人たちに怖いと警戒された。そしてハウジングをつければ水中40mまで潜れた。ただしレンズ焦点距離が28mm程度しかなく、それは水中で35mmとなり大いに不足だ。ニコンとしては、デジタルニコノスだとする触れ込みだったが、そもそもニコノスをつくってきた経験が全く活かされていない仕様であり、そんなマーケティング・トリックぐらいではダイバーに見向きもされず、まもなく廃盤になってしまった。
欠点は水中撮影に特化せず、地上でニッコールレンズがつけられるってなんか意味あるのだろうかと、ユーザは不思議顔だったし、ハウジングもえらく高価だった。そんなトラウマがあり、ニコンは水中機材の開発には消極的だ。そうしたニコン1AW1の仕様をリーズナブルな価格で引き継いで成功しているのが、今のオリンパスTGシリーズ。
水中機材には、2タイプある。地上で使っている高性能を水中で活かすためにハウジングが必要になるタイプと、本来水中でつかうことを前提にしているハウジングレス機材とである。フィルム機材ニコノスは後者の道を選んだし、それは世界から信頼されたブランドになった。
水中では浮力があるから、どんなに重くても関係ないとする機材では水中で思うように振り回すことができないし、シャッターチャンスを逃す。それにダイバーは撮影機材だけ持ってダイビングをしているわけではない。むしろダイビング器材の一つに撮影機材がある。だから、私は後者のタイプの方が正解だと考えている。
水中機材は、高画質でコンパクト、そうSONYα6000位の大きさぐらいでハウジングレス、魚眼レンズがついた新機種を希望しているのだが・・・。マーケティングで間違った方向を進んでいる今のニコンでは、もうそんな機材は期待できないから、やはりオリンパスTG6+ハウジングでサードパーティーの魚眼レンズを物色するしかないのだろう・・・。
沖縄県国頭郡恩納村字真栄田
ニコンcoolpixW300
1)ISO125,焦点距離11mm,露出補正0,f/4.4,1/400
2)ISO125,焦点距離5.1mm,露出補正0,f/2.8,1/320
3)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/250
4)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/640