ドクターリコの明日もHappy!

形成外科医リコの、美容と医療と育児と趣味のブログ。http://kitamurariko.com/

苺状血管腫。生後4か月、男の子。

2016-02-15 15:21:53 | あざ治療
いちご状血管腫は、いちごみたいにぽこぽこっと盛り上がってくる赤あざです。
生まれてすぐには無いことが多いです。生後1~3週間くらいで、うっすらとした赤みや、赤い斑点、ひっかき傷のような見た目で出てくることが多く、放置すると1歳まで大きくなります。
1歳を過ぎると自然に小さくなると言われていますが、全て完全に消えるわけではなく、膨らんだ分の皮膚がシワシワになって残ったり、頭部の場合はハゲが残ったり…大きくなればなるほど、傷跡を残す可能性が高くなります。
昔、レーザー治療がなかった時代は待つしかなかったので、「自然に小さくなるのを待ちましょう」と言われていましたが、今はレーザー治療があります。
大きくなる前、膨らむ前に治療を始めることで、早いうちに、傷跡を残さないように、消してあげることもできます。


患者さんは生後4か月の男の子。
血管腫が出始めた時に、お母さんは里帰り出産をされた地元の小児科の先生に相談したそうですが、「消えるから放っておいていい」と言われたそうです。
でも、どんどん大きくなるし、真っ赤で心配、と受診されました。

すでにかなり大きくなったいちご状血管腫です。擦れたりの刺激で出血したり、潰瘍ができたりという心配もあります。


まず、1回、レーザー(Vbeam)治療をしました。

1回でも、目に見えて赤みと盛り上がりが改善します。


12回のレーザー治療後です。

赤みも、盛り上がりもほぼ消えました。

最初に、小児科で相談された時点で治療を始められていたら、もっと皮膚のシワは小さくてすんだかもしれません。
でも、その後にお母さんがご自分で調べ、治療を決断して、当院を受診して下さったおかげで、血管腫からの出血や潰瘍化がなく、その分の傷跡は残らずにすみました。

小児科、産婦人科の先生方に、もっと治療の情報を知って頂かなくてはいけません。それは、レーザー治療をしている私たち形成外科医の力不足なのだと反省しています。全てのあざで悩む患者さん、ご家族のお悩みがなくなりますように。
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