ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマン、趣味と独り言でストレス発散

今日は1日、将棋の日

2010-03-27 14:54:52 | 屋内趣味

 

  深浦王位と谷川九段の記念対局

 

   私の趣味の一つが将棋。囲碁が本来の趣味であるが、何しろ時間が掛かるので昼休みの短時間で終わる将棋に楽しみを見出していた。道場やクラブで習った事はないので正式な実力は分からないが、詰め将棋や次の一手などで考えると、低く見積もっても初段から2段の実力であろうと思う。ただ残念なことは、最近は対戦相手がいないこと。仲間が退職してからはなおさらだ。だからNHK杯将棋選手権を楽しみにしている。この前の日曜は羽生さんが連覇を果たしたのでご機嫌だった。ついでに囲碁も結城九段が井山名人を破って、これも連覇。大満足のTV観戦の1日でした。

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 春分の日、日の出と共に墓参りに行き、墓を清めてお袋に我が家のあれこれを報告してきた。ここ数年、我が家は平穏無事なのが嬉しい。お袋も喜んでいる事だろう。

 

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 さて、その日はNHK北九州放送局主催の将棋フェスティバル。第19回というが、私は見物に行ったことはない。なぜか気が向かなかった。ところが今年は定年退職だから、趣味を広げようと思ったのか、見物に行く気になった。将棋の公式的な集まりに顔を出して、どのような現状なのか知りたいと思ったのだ。

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 小倉駅北口の国際会議場が会場で、9時半からフェスティバルは指導将棋で始まる。どのくらいの実力の人がどのくらいを指すのかと、指導将棋の見学から参加する事にした。今回のプロ棋士は谷川九段、深浦王位、井上八段、清水女流2冠など関西棋院の豪華な顔ぶれだ。テレビで見慣れているので、見知った感じがするが、もちろん初めて見る。一人が6人のアマチュアを相手に指導するのだが、開始前には丁寧に手合いを尋ね、きちんと挨拶して対局を開始していた。さすがに礼儀を重んじるプロ、素晴らしいと感じた。また井上八段の軽妙な関西弁と真摯な指導風景には感銘を受けた。深浦八段も真面目な性格が伺えて、改めてファンになった。女流も真剣に指しており、最後の詰みの段階で数分間熟考し、私には考えもつかない(妙)手を放って逆転したのには驚いた。アマチュア相手にも全力を出している姿が伺えて、非常に好感を持てた。

 

   

 深浦王位、谷川九段、井上八段の指導風景。

 

 

     

<o:p> 清水女流2冠、室田初段、村田初段の指導風景 </o:p>

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 指導を受けるアマチュアだが小学生か老人が圧倒的に多い。付き添いの母親が心配そうに後ろに立っている姿も多かった。この中に将来の羽生名人・渡辺竜王が居るかも知れない。対局は2回に分かれ、全部で100人が教わったのだが、私より弱そうな人も多くて、かなり自信を持った。これなら2枚落ちなら絶対に、飛車落ちだけでも勝てるかもしれない。(自信過剰?)来年は私も応募してみよう。

 

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  午後はいよいよ会場がメインホールに移って、最初は井上八段と女流二人のソロデュオ対戦。中田・佐藤師弟の解説が面白かったが、結局は井上八段の貫録勝ち。優勢の将棋を勝ちきるのは難しいものだ。思いがけない抵抗や対策が飛び出してくる。頭が固いととてもじゃないが勝てない。柔軟な発想が求められる。

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 トークショーの後に、メインプログラムの深浦王位と谷川九段の記念対局が始まった。壇上に作られた対局場で本番さながらに対局するのだ。解説はマイク音声が聞こえないように別室で行い、観客は大画面を見てイヤホーンで聞く。国際会議場ならではの設備だ。

 

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二人の戦型は今はやりの中飛車。 適当に流すという発想ではなく、真剣な姿勢が窺えてこれも良かった。この中飛車は羽生名人が勝ったNHK杯優勝決定戦と同じ戦型だったので、その時の戦い方が記憶に残っており、差し手が理解できたので良かった。

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途中でお待ちかねの次の一手があった。対局の途中、次に指す手を当てるのだが、候補手を解説陣が3種類示して、それを選ぶというのだ。正解者には棋士の記念扇子や色紙などが抽選で当たるというので、会場は熱気に包まれる。私は外れてしまった。残念だった。288人の応募で60人くらいが正解したが、出場棋士全員のサイン入り色紙は埼玉県から来られたという男性が当たった。高い交通費を支払った甲斐があったと、他人事ながら嬉しく感じた。

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試合は深浦王位が谷川九段のお株を奪う「光速の寄せ」で勝った。短時間の将棋なので一直線に責め合ったが、もっと変化手順が有ったかもしれない。が、面白い将棋だった。

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フェスティバルが終わったのが5時過ぎ。ちらほら咲き始めた桜を見ながら家路を急いだのでした

 

 

コメント (12)
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