京料理 道楽のブログ

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【六曜】

2015-01-09 | Weblog
六曜とは六曜星の略で、本来は「りくよう」と読むべきでしょう。また六輝とも呼ばれてます。
六曜や六輝と呼ばれるようになったんは明治以降のことで、日月火水木金土の七曜と区別するためともいわれてます。

六つの星それぞれの読み方も暦師によって実にマチマチなんです。
◇先勝「せんかち せんしょう さきかち」◇友引「ともびき ゆういん」◇先負「せんまけ せんぷ さきまけ」◇仏滅「ぶつめつ」◇大安「たいあん だいあん」◇赤口「しゃっく しゃっこう せきぐち じゃっこう じゃっく」という具合で、どれが正しいともいえません。

中国 唐時代に李淳風がつくった「六壬時課」という時刻占い(小六壬とも呼ばれていた)が、鎌倉時代末から室町時代に日本へ伝わりました。

六壬時課の吉凶は、留連・速喜・将吉・空亡・大安・赤口というもんでしたけど、江戸時代には名称・順序・意味合い等が日本独自のものへと変わり、元来の六壬とは縁遠くなりました。当初は暦にも載らへんかったんが、江戸時代末頃より暦注書に載りはじめて、明治改暦よりだんだん流行りだし、1900年代半ばより大人気となって、現在では大抵の暦に六曜が記されてます。

元来の中国六壬の解釈からかけ離れて、明治5年の改暦詔書では、でたらめで拠り所がないもんということで禁止されてました。

空亡が変化して仏滅となったんですけど、仏様が入滅後涅槃に入られたことは、むしろおめでたい事との考え方もありますんで、法事の日取りなんかもあんまり気にせんでええことやと思います。