京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

《琵琶の魚》

2012-08-25 | Weblog
うちの店で板場修行をしてた人が、滋賀県の長浜で料理屋をやっておりまして、琵琶湖の天然鰻を用いた料理も出しています。
今年も稚魚が少なく養殖鰻が品薄状態、価格高騰によって、天然鰻を用いる店が増え、琵琶湖にも全国から業者が買付にきはるようになって、入手がかなり困難となっているようです。

また、夏場には「琵琶鱒」が産卵前の旬の時期を迎えます。以前は長浜でも稀にしか捕れなかった幻の魚ですが、近年は漁の技術進歩にともなって、漁獲量も増えてきてるそうです。

捕れたての琵琶鱒は、そのまま刺身でいただくのが最高。
茶事では、昆布〆にして向付や八寸、もしくは塩焼きや付け焼きにもします。
適度に脂がのって、芳醇かつアッサリした味わい。

天然もんとは違いますけど、近年は琵琶鱒の養殖も行われておりますので、ご家庭でも食べやすくなりました。

京料理は、昔から琵琶湖の恵みとの関係が深く、諸子の炊いたんや鮒ずしは八寸に、安曇川の鮎は塩焼きに。家庭のおかずにはイサザ豆を炊いたりします。

《厳しい残暑》

2012-08-25 | Weblog
今夏は、麻や絽の着物を来て出掛けることもなく、浴衣も数回袖を通しただけでした。

九月から単衣となりますが、まだまだ暑い日々が続くんで、たまりませんね。

近年の温暖化で、十月初旬も、なかなか気温がさがらず、袷に替えるのもたいへんです。

七月 八月、うだるような暑さの中、涼しい顔して絽や紗の着物をお召しになってる方を目にしますと、やっぱり和装はええもんやなぁ…とつくづく感じます。