京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

師走へ

2009-11-29 | Weblog
明日は、霜月晦日です。京都の紅葉の頃は、大勢の人が訪れ、どこのお店も忙しい様子でした。毎年のことですが道楽も、終始バタバタしてました。あとひと月で今年も終わりやと思うと、俄然気ぜわしい感がします。
「師走」には諸説あって、師匠が趨走(すうそう)する「師趨(しすう)」が師走となったとする説。師は法師の意で、僧が忙しく馳せ走る「師馳(しはせ)」が師走となったとする説。他にも様々な説があります。
北野さんの献茶祭・大茶会、大根焚き、針供養、事始め、煤払い、かぼちゃ供養、終い弘法、終い天神など、京の行事も目白押しです。これから、冬の風物が枯れて侘びしい「冬ざれ」の季節へと向かいますが、料理屋はおせち料理の段取りへと向かっていきます。

【小浜】

2009-11-29 | Weblog
福井県小浜へは、時折車で出かけます。以前は、大原から滋賀県に入り‘途中トンネル’を抜けて山中を北上し若狭街道を通って行きましたけど、今は大抵、五条天神川から整備されて走りやすい162号線を通って行きます。
「三丁町」の町並みは紅殻格子の家が並んで、何とも言えへんええ風情を醸し出してます。昔、小浜城下の遊郭として賑わった界隈は、今でもその雰囲気を残していて、水上勉の小説にもこんな感じを想わせるところが出てきます。若狭湾の内外海半島北側の「蘇洞門」は、日本海の荒波が作り上げた壮大な芸術の洞門・洞窟・奇岩の続き、遊覧船に乗ってねきで見ると凄い迫力です。更に162号線を東に行くと「三方五湖周遊道路」があって、久々子・菅・日向・水月・三方の五湖の湖岸から眺める景色は、只々美しいばかりで、実に気持ちのええ所です。
小浜は、料理家飯田知史の御師匠さんの生まれ故郷なのであります。