京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

出版記念祝賀会

2009-06-27 | Weblog
今夕は、ホテルオークラ神戸の平安の間で開かれた、吉田泰巳(ひろみ)先生の「花かぶきの美学」(淡交社)出版記念祝賀会に参席させていただきました。
かなり盛大な会で先生のいけ花はもちろんのこと、親しみ易く面白いお人柄に魅せられた多くの方々がお集まりでした。
少し早めに着いたので、先生と久しぶりにしばらくお話させていただきました。豪快かつ愉快でもって繊細なお心遣いは、以前と些かも変わっておられなかったです。
兵庫県知事、神戸市長をはじめ、錚々たるお歴々が御祝辞を述べておられました。
吉田先生の御挨拶もいつも通り実にユーモラスで楽しく聞かせていただきました。
先生も御歳七十。神戸ビエンナーレ2009総合ディレクターはじめ様々な方面で御活躍ですが、御無理なさらずにじゅうぶん御自愛の上、いつまでもお元気でいて欲しいなぁと心より願っております。

‘必携ハンドブック’

2009-06-27 | Weblog
里文出版より、日本の文化がよくわかるシリーズ「必携 茶の湯 ハンドブック 辻宗龍 編」が刊行されました。
九流派の歴代家元について、花押と共に解説があります。茶の湯人物名鑑や歴代楽家・永楽家を始めとする主な陶工名鑑、歴代中村宗哲家を始めとする主な塗師・蒔絵師名鑑、主な釜師名鑑などもあります。茶道具・懐石・茶室・露地に関する用語の説明。禅語・茶掛全般に関する説明。月毎の茶の湯歳時記、………等々茶の湯に関するあらゆる事が満載です。
とにかく持っていると大いに役立ち、大変重宝する一冊なのです。

“こち”

2009-06-27 | Weblog
ぼくは、夏の白身魚で「こち」を好んで用います。あらいは如何にも涼しげで、サッパリといただけますし、お椀にしてもまた、ええもんです。
あんまり小さいのより、大きめのが身が締まって美味しいですね。まず三枚におろしてから、かまを外し腹骨を削ぎ取ります。適当な大きさに包丁して、アラと共に塩をあてておきます。しばらくしたら、霜降りして冷水にとり、ウロコや血合いをきれいに除いて、水けを切っておきます。鍋に昆布を敷いて、こちの身とアラを入れ水を張ってお酒を加え火にかけます。丁寧にアクをとりながら、途中で昆布を引きあげ十五分程炊いて、お加減を整えます。身をお椀に盛り、だしは濾してはります。細く打った針葱を洗って絞り、たっぷりフワッとのせ、露生姜をちょこっと入れます。お椀の蓋に露を打ってお出ししましょう。
酒蒸しや塩焼、煮付けにしても美味しいお魚です。
頭の両側にある身は「こちの頬身」と呼ばれ、絶品と言われています。