大助の駆けある記

日本共産党・木佐木大助の山口県議会通信

3月議会報告…一般質問Ⅵ教育委員会制度改革問題

2014年04月29日 | 記事

 

 教育委員会の制度改革問題について伺う。

 安倍政権は、「いじめ問題に機敏に対処する点で課題がある」ことを理由に「教育委員会制度の改革」を持ち出している。

 なにより問題なのは、首長に、教育行政全体についての「大綱的な方針」を定める権限を与えるとともに、これまで教育委員会の権限とされてきた公立学校の設置・廃止、教職員定数、教職員の人員・懲戒の方針など、教育行政の中心的内容を、首長に与えるとしていることだ。

■教育への介入は許されない
 
 これでは教育委員会は、首長の下請け機関となり、首長がその気になればどこまでも政治介入できるということになる。

 いま、求められているのは憲法が保障する教育の自主性と自立性、自由をしっかりと擁護することではないのか。そして教育委員会が、子ども・保護者・住民・教職員の声をきちんと受け止め、それを教育行政に反映させる機能を果たすことだと考える。

 知事、教育長および教育委員長は、現行の「教育委員会制度」に何か、不備や欠陥があると考えているのか。それぞれに認識を伺いたい。

◇知事の答弁要旨
 
 いじめ問題等を背景に、制度面での課題があると指摘がなされており、こうした課題に対応する観点から制度の見直しが検討されていると認識している。

 現行制度において確立されてきた教育の政治的中立性に十分配慮し、議論を尽くしてもらいたい。

◆再質問
 
 教育委員会の制度改革について、知事は「教育の政治的中立性などに十分配慮」することが大事だと答弁された。

 ならば、これまでの教育委員会制度のもとで、山口県で何か問題や不都合なことがあったのか。伺いたい。

 今こそ、憲法でも保障している教育の自主性と中立性、自由をしっかり擁護する、現行の教育委員会制度に基づく教育行政こそ求められていると考えるが、答弁を求める。

◇再質問に対する教育委員長・教育長の答弁要旨
 
●私は6 年間、教育委員に在任しているが、問題があったとは思っていない。現行制度で確立されてきた教育の中立性をはじめ、継続性・安定性が確保されるよう、しっかり議論していただきたい。( 山縣教育委員長)

●現行の教育委員会制度について、責任の明確化や迅速な危機管理対応などの課題が指摘されているが、私としては、教育委員会の指揮監督をうけながら教育行政の事務を担う立場から、日々、事務執行に努めており、本県の教育委員会制度の運用上、問題点があるとは考えていない。(田邊教育長)

■山口市と萩市の市議選で…5人全員が当選
 
 憲法や原発問題、亡国T P P に加え、4 月1 日からの消費税の大増税など、暴走につぐ暴走に拍車がかかる安倍政権のお膝元で闘われた山口と萩の市議選で、日本共産党の5 人の候補者全員が当選しました。

 定数3 4 4 5 人が立候補し多数大激戦となった山口市議選では、尾上頼子1 6 3 2 票(2 6 位)大田たける1 5 5 9 票(3 1 位)・西村芳和1 4 9 8 票(3 3 位)で競り勝ち、現有2議席から3議席へ躍進、議案提案権を獲得。

 逆に、定数2 6 2 7 人立候補で1人落ちの少数激戦となった萩市議選も、五十嵐ひとみ1 0 8 7 票(8 位)・宮内きんじ9 1 6 票(1 6 位)を獲得し、現有1議席から2議席へと躍進しました。

 私も山口市議選に入り、西村さんの出発式や尾上さん、大田さんの地域を駆け回っていました。

 いよいよ次は、来年1月の下関市議選での現有3 から4 議席への闘いと、4 月の県議選です。必ず勝利するため頑張ります

■四月二十二日、「朝鮮学校への補助金復活を求める」学校関係者のサイレント行動が、山口県庁前に続いて、 初めて下関市役所前公園で行なわれ、私も参加しました。

 共産党事務所のすぐ近くとあって、近藤・明石市議や桧垣前市議、池之上地区委員長も顔を出すなど、県庁前とはまったく違った雰囲気。

 行き交う通行人の人達も、「木佐木さん。今日はなんの集会?」など、暖かい反応が返ってきます。

 山口県、特に下関は、戦前戦後を通じ、朝鮮半島と中国大陸とは、長くて深い関係を持っています。 北東アジアの平和と協力の信頼関係を広げていくためにも、歴史認識問題は避けて通れません。

 ましてや、国際人権規約や子どもの権利条約を踏みにじって、在日の子ども達への教育に政治問題を持ち込み、民族差別・人種差別に、結果的に助長・加担することは、許されません。

 山口県も下関市も、直ちに補助金を復活させるべきです。
 

 


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