大助の駆けある記

日本共産党・木佐木大助の山口県議会通信

迷走の果てに…鳩山首相辞任

2010年06月02日 | 記事

 「鳩山首相が辞任表明」の報道が流れる最中、山口市でおこなわれた「労働者派遣法抜本改正へ審議尽くせ!緊急昼休み座り込み集会」に駆けつけてご挨拶させてもらいました。以下の通りの内容で、日本共産党の集会への連帯挨拶として訴えました。
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Dsc_6484 鳩山首相の辞任。これは国民の期待に背き公約を裏切った鳩山首相自身の行為と民主党全体のこれまでの行為が、国民的怒りに包囲されたからにほかなりません。まさに国民の怒り、そして世論と運動に追い込まれの退陣です。
 さらに「政治とカネ」の問題で、首相自身だけでなく小沢幹事長も一緒に辞任するということですが、これまで数々の疑惑が出たにもかかわらず、いっさいこれに応えず、国民への説明責任を果たしてこなかった、その責任は極めて重大です。
 今回の辞任劇、私は3つの問題があると思っています。

 一つは、鳩山さんは辞任会見で、いかにも「暮らしの問題では命を守る政治を守ってきた」かのように言っていましたが、とんでも無いことです。
 今日の座り込み集会でも、皆さんが訴えているように、労働者派遣法の抜本改正の問題では、まともな審議もせず、大企業の抵抗と圧力に屈して、抜け穴と例外だらけの政府案を強行しようとする…人をモノのように扱い、働く者の尊厳を踏みつけて恥じない政治を拡大してきたのは誰だったか。さらに、後期高齢者医療制度の即時廃止を早々と投げ捨てたのは誰だったのか。このことへの反省がまるでない、国民の怒りがどこにあるかもわからないままでの辞任です。辞任に追い込んだのは世論と運動ですが、闘いはいよいよ今からが正念場ではないでしょうか。

Dvc00066 二つ目は、これは鳩山首相個人の問題ではなく、民主党政権全体の問題だということです。普天間の問題では、沖縄県民や徳之島、日本国民の民意より、日米合意を何より優先した。このことを民主党が党をあげてすすめてきました。
 「政治とカネ」の問題でも、鳩山さん小沢さんの疑惑は、何一つ究明されていません。この究明を民主党は党をあげて、ことごとく妨害してきたわけですから、鳩山さん小沢さんが止めてすむ問題ではなく、これからのどう究明するか、民主党全体、現職議員も候補者も一人一人が問われている問題ではないでしょうか。

 そして三番目、なぜ鳩山政権がここまで行き詰まったか。その根本には、「アメリカにも財界大企業にものがいえない」政治、これまでの自民党政治とまったく変わらない政治だったということです。こうした政治の延長では、平和も暮らしも守れない、国民の怒りの前に立ち往生せざるを得ないことを証明しました。

 緊迫した政治情勢は、今後も続きますが、日本共産党は、「アメリカいいなり・財界大企業中心」の二大政治悪と正面から正す政党として、ここまで鳩山政権を追い詰めた皆さん方の世論と運動にしっかりと連帯して、頑張っていきます。皆さん、今からが新たな闘いの出発点です。ともに頑張りましょう。