DKのザル碁への独り言

段原浩司です。
県代表を目指すザル碁打ちです。
私の独り言を、我慢して聞いていただければ嬉しいです。

打碁の検討の仕方 201913

2019-07-20 23:25:44 | 打碁の検討の仕方

世界アマ県代表決定戦1回戦で、私の白番です。

この大会はこの県では地区予選はなく、いきなり県代表まで決めます。

実戦図1

右上いきなり三々に入られて、どうすればいいか悩みました。

参考図1

こんな感じの進行を考えましたが、パッとしないので不採用。

参考図2

LZ(LeelaZero)は5のケイマを推奨。格言の攻めはケイマ、そのもので、黒6のケイマなら、出切りです。

参考図3

6の受けならまたケイマにカケます。これで評価値が上がるわけではないですが、この図は白を持ちたいです。

結局34と攻めにいきました。

参考図4

白38の引きでは、LZはとことん攻めろと言っています。この手は浮かびませんでした。

図の戦いは白がいいです。右上の形を白が決めていないので、黒は打ち切れません。

 

実戦は、40からの押さえがまずく、黒51と開かれたら、要所をみな打たれた格好になり、

非勢になりました。

参考図5

白58では、アテ1本ですませて、3のケイマが要所だったようです。確かに黒は

打ちにくくなっています。

実戦図2

今黒に左辺にツメられたところです。白は非勢で、ここからどうやって混戦にしていくか、です。

混戦にするには、地を荒らすだけでは厳しいです。既に地合いが悪いのですから、地だけを考えても

逆転のチャンスは増えません。

参考図6

なので白1と攻めにいきました。黒2から8なら9と打ち込んで混戦モードに引きずりこみます。

実戦は黒71と自重しました。守られると、続けて攻めてもすぐにはうまくいきません。

そこで考えるのは、更に弱い箇所を相手に作らせることは出来ないか、ということです。

普通に考えると無理ですが、非勢なので少ない可能性でも無理矢理追求しないといけません。

実戦で弱くなる可能性があるのは、左辺の黒石。そして私は更に、上辺の右半分にも可能性をみていました。

参考図7

なので1・3と打ち込みました。上ツケには割り込みます。シチョウは悪いですが、図のように

11とついで混戦に持ち込みます。

参考図8

白を閉じ込めるのは、地合いの優勢が厳しくなります。優勢をわざわざ減らすことは黒はしたくないです。

実戦図3

そこで黒は白を追い出していったわけですが、白の飛んだ石が、混戦に働きそうになってきました。

左辺に打ち込んだとき、黒2と受けたので、3とカケて混戦に持ち込むことができました。

評価値はまだまだ黒がいいですが、持ち時間が少なくなってきている中で、最善を打つのは難しい局面

になったと言えます。

黒107のノゾキが悪手で、ここで白がよくなりました。しかし白も下手な手が多かったので、

二転三転します。黒は無理矢理取りにいかないほうが良かったようです。

実戦は打ち過ぎで、白は直接取りに行けば攻め合い勝ちの局面になっています。

参考図9

結局時間切れで負けました。今までなら、ここまで非勢だったら、そのまま完敗のパターンでしたが、

ここまで落ち着いて逆転を狙うことが出来たのは初めてで、来年につながる内容だったと思います。


 

 

 

 


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