ラスト・ライヴ

COOL JAZZ QUINTETTE (原朋直Quintet) / Alive Again


　自主制作盤だったのかもしれない。プロファイルがまったく不明な一枚の LP レコード。アルバム・タイトルは ”Alive Again”、演奏は、COOL JAZZ QUINTETTE とある。

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　日本のクール・ジャズのメッカ、神戸のライヴ・ハウス『SONE』。そこで演奏が出来れば、一流のジャズメンの証。

　ある日、COOL JAZZ QUINTETTE にも『SONE』でのライヴのチャンスが巡って来る。だが、そのライヴ直前、トランペッターは右手に不穏な痺れをを感じる。診断結果はハンセン病。彼は、ライ予防法により、強制的に国立療養所に隔離されてしまうのだった。

　それから五十年、彼の隔離が解かれた時、トランペッターは既に七十八歳。彼は、COOL JAZZ QUINTETTE のなつかしいメンバーを探す旅に出る。

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　遂に半世紀振りに再結成された COOL JAZZ QUINTETTE。果たせなかった『SONE』での演奏が実現する夜が来る。それはまさにラスト・ライヴ。聞こえてきたのは、彼等のテーマとも言える、あの曲 ”Alive Again” 。


　映画『ふたたび　SWING ME AGAIN』より