きみの靴の中の砂

チョコレートとバーボン・ウイスキーの夕飯





 楽しかった基督降誕祭も終わり、新年まであと二日と迫った日の午後。
 部屋の温度は摂氏22度台。23度は超えないよう、コントローラーには小まめに手を伸ばす。それで寒ければ、あとは着るもので工夫するだけ。

 正月休み二日目の今日、映画を観るのにも飽きて、チョコレートとバーボン・ウイスキーの夕飯を済ませてからジョン・フォックスの『潮騒の少年』を読む。このフィリップ・ロスのような文体は、米国の戦後生まれの作家の潮流らしい。彼は免疫不全症を思いっきりこじらせ、(ニューヨークで)三十八歳で亡くなった ------ 中途半端に太く短い、凄絶な人生だ!
 この時代の若手アメリカ人作家を思い出すままに調べてみると、ほとんどが東海岸から五大湖の周辺で創作している。西海岸住まいは、『宮殿泥棒』のイーサン・ケイニンとファンタジー『冬物語』のマーク・ヘルプリンくらいのものだった。




【Beegie Adair Trio - Fly Me To The Moon】

 

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