読む日々

テーマばらばらの読書日記

モンスーンあるいは白いトラ

2013-03-21 | 絵本
「モンスーンあるいは白いトラ」クラウス・コルドン作 大川温子 訳

インドのカースト制度の問題点を表しながらも、自由に生きる事、誇り高く生きる事とは何か、ということを、「戦う農民」の位の少年、ゴプーの体験した1年を通して描いた本。

マドラスの、金持ちが商談でボンペイを訪れた際、その息子がゴプーに一目惚れ(変な意味ではない)し、彼をボーイとして雇いたいと思った所から始まる物語。
この少年は友達が欲しいのだけど、ボーイと雇い主は友達になんてなれないことに段段気付く。

そんな中で事件がおき、ゴプーは逃げるが、逃げた先で出会った老人と、浮浪者の少年と友情を育む。

そこにゴプーを見つけた少年が、3ヶ月もゴプー達と生活をともにし、成長する。

邸の料理人の娘は少年の父に手込めにされて妊娠し、邸を飛び出し浮浪者に。
偶然再会したゴプーの元での出産。

そしてゴプーはボンペイへ、家族の元へと帰っていく。


…深くて、様々考えさせられる本でした。まだ消化できてません。児童書とはとても思えない。いつか再読できたら。

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