オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「ミスト(The Mist)」

2008-05-14 02:45:58 | 映画・DVD【ま】
霧のたちこむも~りの奥深く♪(ちゃーららららら、ちゃーららららら)、少女を運ぶな~ぞの老人♪

と歌っていたのは、自称「悪魔」のこの方たち。


(以前もこんな出だしで記事を書いたことがあるような・・・汗)



今回のこの映画もそう!!!「霧」がポイントなのです。
「ミスト(The mist)」。



舞台はアメリカのメイン州西部。
嵐が去った後で、正体不明の『霧』が発生する。
人々は「山から霧がおりてくるなんて変ね~~」なんてのんきに言っていたが、まさかこの霧の中に想像を絶するような生き物が潜んでいるとは思わなんだ。

街のスーパーマーケットは嵐で大打撃を受けた人々でごった返していた。
が、そのスーパーマーケットも霧に覆われてしまうのだ。
外に出ようとした人々は、次々に霧の中のわけのわからん生き物に襲われてしまう。

スーパーマーケットに買出しに来ていたデヴィッド(トーマス・ジェーン)と息子のビリー(ネイサン・ギャンブル)。
彼らは極限までおいつめられた人間の醜い姿を目の当たりにすることになる。



自分の理解や想像を超えた生物に遭遇し、その生物によって自分が無残に殺されるかも知れないという恐怖のため、人々は正気を失っていた。
宗教かぶれのオババ(マーシャ・ゲイ・ハーデン)に扇動された人々は「ビリーを生贄にしよう」と言い出し、彼らに襲いかかる。

辛くもデヴィッドやビリーはスーパーマーケットの暴徒たちから逃れるのだが、外にはわけのわからんバケモノが潜んでいる。
店の中は人間と言うバケモノ、外にも正体不明のバケモノ。四面楚歌状態。
さて彼らはこの状況から逃れることができるのか???というお話。



いや~こんな風におちゃらけて書いていますけれど、この映画、素晴らしいと思いますよ。
単なるホラーのようでいて、その実色々なことを教えてくれてます。
群集心理というものは実に恐ろしいということ。
関東大震災でも「地震における火災は朝鮮人のしわざだ」という根も葉もない噂が流れ、多くの日本人がそれを信じたため、信じがたい数の朝鮮人が虐殺されましたね。
本当にねー、普段ならちょっと考えればわかるようなことでも、考えられなくなっちゃうんですね。判断できなくなるというか思考が停止するというか。
ワタシもこんなこと言っていますが、極限状態に陥ったら、どうなるかわからないということですね(いや、もともと思考は停止気味ですが・・・)。
恐ろしいことです。

それと「正しい」とか「よかれ」と思ってやったことが、必ずしもいい結果を招くわけではないと言うこと。
これはこの映画を観ていただければわかると思いますが。

「つぐない」を観てやるせなくなったという方、大勢いらっしゃるようですが、ワタシは「つぐない」よりもこの映画の方がやるせない・・・というよりやりきれなくなりましたね。
何故なら彼は「愛するもののため」に、善の心でそうしたのだから・・・やりきれないですよ、やっぱり。


本作はスティーブン・キングの小説を映画化したものらしいのですが、エンディングは小説とはかなり違っているようです。
フランク・ダラボン監督は「ショーシャンクの空に」や「グリーンマイル」のキング原作も映画化しているので、これで三作目ということになりますね。
ワタシとしてはどれも好きな作品だけれども、ちょっと甲乙つけがたいなあ。タイプが違うので。
でもこの作品を思い出す時、上記二作品と違って、心に小さなガラスの破片がささったような感覚に陥るでしょうね、きっと。





そうそう、ビリー役のネイサン・ギャンブルがめちゃくちゃ可愛かったんですよ~~(とーちゃんもイイ男だけど)。
見てください!!このめんこさ!!!
そんな彼の涙にちょっともらい泣きしてしまったワタクシでございますよ。ええ。
彼は将来が楽しみな俳優になるでしょう~~(勿論ルックスも含めてです♪)。
ちなみにとーちゃんはヒュー(ジャックマン)にやって欲しかったなあ、自分。
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24 コメント

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こんちですぅ!!すこし興奮気味です!! (TOMCAT)
2008-05-14 16:09:47
dimしゃん~見てくれたのネェ・・
うれしいです。
トムちゃんファンのあたしです。
10日からの公開で、今日劇場は20人ぐらいしか入ってなかったです。ちょっと劇場で落ち込みました。

既にDVDで見ちゃったんですけど、スケールを味わいたくて劇場に今日行ってきました。
へへへ。
好かったでしょ!!!
私昨日見たUndertowと同じぐらいよかった。
スケールはこっちの方が大きいけど。

ひゅーじゃっくまん?わかる気はするけど、
トムちゃんよかったでしょ???!!!と協調したいぐらいに、トムちゃん好いでしょ!!!
トマスジェーンはアークエットお嬢の旦那さんです。
豆ちゃん、エイダンギレンに次ぐ大好きなトムちゃんですってばぁ!!!
先日ディープブルー・・サメ映画で見たときはもっとマッスルだったけど、パニッシャーよりも、こっちの方が好きだなぁ。

ホラ、理想的な馬面体育会系っしょ?
と協調しておいて、昔はとっても色男でハンサムだったんですよ。クリスティーナの好きなこととか出てましたン。
この映画は私、オリー役の俳優さんがとても印象的でした。ファンになっちゃいますわ。

http://blogs.yahoo.co.jp/tomcat_mission_of_gravity/7267323.html
こっちのブログにすこし書きました♪
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おぉ!! (せぷ)
2008-05-14 20:40:05
おぉ、dimさんも『ミスト』、ご覧になったんですね~。
しかもdimさんらしい書き出しの割にはdimさんらしくもなく真面目なレビューになっている!!意外だ!!(失礼な・・・)
でも確かにいろんなことを教えてくれる映画でしたねぇ。
うざいバーサンがいたらまず速攻で射殺しろ、とか(違うよ!!)。
ネイサン・ギャンブルといえばこの夏公開の『バットマン/ダーク・ナイト』にも出演しているようですよ!楽しみですね。
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うふふ (あん)
2008-05-14 22:13:54
>うざいバーサンがいたらまず速攻で射殺しろ、とか
うっ!dimさんトコのコメント欄って、元気な方が多いんですね(笑)

とーちゃん役の人、タイプです。ガタイのいい人、好き。でも資料見ないと名前が出てこない(汗)そうそう、ヒュー・ジャックマンだとよりいっそう"とーちゃん"に共感したあげく、どん底に突き落とされそうです~。
返信する
駄目よ・・・ (ぷりぷり)
2008-05-15 14:30:07
きっとワタシは二度とこの作品は見ないと思う。

あのラストはちょっときつかったです。
エンドロールが流れている時すごくトイレに行きたくて早く出たかったかったのですが聞こえてくるヘリコプターやトラックの音に少しの希望(なんとかなるんじゃないか?実は夢でしたっていうオチがあるんじゃないか?)を抱いて我慢してたのですが・・・・

なんともやりきれない作品でした。

返信する
Unknown (デヴォン山岡)
2008-05-15 14:45:13
お邪魔いたします。

『ミスト』の最大の勝因は、やはりあの宗教女役の女優さんの上手さではないでしょうか。

まさに「実写版キチガイ女」と呼ぶにふさわしい圧倒的表現力!
理性的な女教師が善意で「いつでも相談に乗ってあげる」と声をかけたの時、「あんたと友達になるくらいなら便器のクソと仲良くしたほうがマシ」と言い捨てた迫力のシーン。

『ミスト』最大のスペクタクルシーンは、まさにここだった気がします。
最高の脚本ですよね。
返信する
観ましたわよ~~ (dim)
2008-05-15 15:26:53
TOMにゃんさん、どうもです~~。

ハイ。観ましたですよ~~。
あの地獄に突き落とされたようなラストは賛否両論のようですが、ワタシはこれでいいと思います。
「○○していればよかった」とか「○○をしなければよかった」って誰の生活の中にもあるもの。
その究極ともいえるのがあのラストなんですよね。

トマスジェーンは「ドリームキャッチャー」の時はなんとも思わなかったのですが、今回はよかったですね。とーちゃん頑張っていましたね。この映画でワタシの中では「可哀想なとーちゃん」とインプットされてしまいましたがな。
豆ちゃんやエイダンギレンよりはワタシ好みです♪
他のも観てみようと思って、早速DISCASで「パニッシャー」レンタルしてみました♪

さて、では今からTOMにゃんさんのブログに遊びに伺いますです。
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面白かったです (dim)
2008-05-15 15:46:04
せぷっち!どうも!
風邪は少しはよくなりました?

これ最高に面白かったです。
あ、面白かったというのは不謹慎かな?
でも変に嘘くさい奇麗事ばっかり並べた映画より、数段感動しました。

>うざいバーサンがいたらまず速攻で射殺しろ、とか(違うよ!!)。

あ、じゃワタシは真っ先に射殺されると思います(笑)。多分。

『バットマン/ダーク・ナイト』は・・・いまバンバン予告やってますけど、ヒースの演技に驚かされますね。ベイルがかすむくらいに。
あれを観ると「あ~~こんな素晴らしい俳優がもういないなんて・・・」と悲しくなっちゃうんですよ。
平常心で映画を観れるかしら・・・。今から心配。
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そうなんです (dim)
2008-05-15 16:20:11
あんさん、どうもです。

そうなんです。
うちに遊びに来てくださる方の中には、せぷっちのようにおかしな・・・あ、いや・・・楽しい人がいるんですよね~。
せぷっちはいたぶると喜ぶのでいたぶってあげてください。

トーマス・ジェーンも素敵でしたけど、ワタシとしてはヒューバージョンも観てみたい・・・。
そしていっしょにどん底までおちてみたいですわ・・・。変態?
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そうか~~ (dim)
2008-05-15 21:24:40
会長、こんばんは。

そうか~~会長のように小さな男の子がいる人は結構キツイ映画でしょうねえ。
やりきれないよねえ。
原作ではああいうエンディングではないそうなんですけどね、でもあれで普通に終わっちゃったらなあ、なんとなくサビ抜きの鮨みたいだし・・・あのエンディングだからこの映画がいきるわけで・・・。

でもトーマス・ジェーンがよかったからね!!
馬面体育会系のよか男!会長のリストに加わったんだからね!!それはよかったよね!!
ワタクシもちょいと心を動かされたのでとりあえず「パニッシャー」借りてみたよん♪
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まさしく (dim)
2008-05-15 21:33:19
デヴォンさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

そうですねー、マーシャ・ゲイ・ハーデンすごかったですよね。
おなじオババとしてあれは許せん種族(?)です。
ワタシもせぷっちと同じく速攻で射殺したくなりました(その前に自分が射殺されそうですが)。あれは害虫よりたちが悪いですよね。
図にのって段々エスカレートしていくところがますます憎らしくて・・・。
ああ、思い出しても腹のたつ(笑)。
まあ見るものにそう思わせる演技というか存在は、確かに礼賛にあたいするんでしょうねえ。

>最高の脚本ですよね。

ハイ。ワタシもそう思います!!
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