これは、すんごく複雑な映画だった・・・。
どっから手をつけていいものか、どう書いたらいいのか?
ちょっとネタバレを含みつつ、ワタシの勝手な解釈をつづってみまひた。
2006年 アメリカ作品
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ヒュー・ジャックマン、レイチェル・ワイズ、エレン・バースティン他
病に冒された愛する妻(レイチェル・ワイズ)の命を救うために、治療薬の研究に没頭する医師のトミー(ヒュー・ジャックマン)。
妻を失いたくないトミーは、イジーが「一緒に散歩に行きましょう」と誘っても仕事(研究)を優先してしまう。
だが妻のイジーは死を覚悟し、残り少ない時間をトミーと共に過ごしたいと願っていた。
お互いに深く愛し合いながらも、求めるものが異なることからすれ違う心。
イジーは自分の思いを伝えるべく、とある物語を書き始める。
それは、トーマスという中世のスペインの騎士が女王に命じられ、伝説の「生命の泉(ファウンテン)」を探す旅に出るという物語だった。
未完の物語をトミーが完成させることによって、ふたりの絆は永遠になると信じるイジーは、トミーにペンとインクをプレゼントする。
だがイジーの気持ちが理解できないトミーは、さらに研究にのめりこんでいく。
そして、トミーの努力も虚しく、ついにイジーは天に召されてしまうのだが・・・。
トミーは幾度も回想する。
「初雪が降ったから、二人で散歩にでかけましょう」とイジーが誘うシーンだ。
思い出す度に「仕事が優先だから」とイジーに言う自分の姿が見える。
そしてイジーはトミーを一瞥し部屋を出て行く。
場面は変わり、中世のスペイン。
騎士トーマスは女王の望む「生命の泉」を求めて、危険をかえりみずジャングルを進んでいくが、なかなか「生命の泉」にたどり着けない。
その後も現在、中世のスペイン、そして宇宙を思わせる未来が交互し、トミーはいつの時代も何かを探し求め続ける。
そしてイジーの生まれ変わりの「生命の木」と共に生きる未来の世界で、ついにトミーは物語を完成させる。
それはイジーが彼に伝えようとした「愛」を知ることでもあった。
トミーは再び回想する。
「初雪が降ったから、二人で散歩にでかけましょう」とイジーが誘うシーンだ。
だが、今度は仕事をおいてイジーと一緒に部屋を出て行くことにした。
そして外に通じるドアを開けると・・・。
そこは見渡す限りの銀世界。そしてその中にイジーの墓はあった。
墓にひざまずき「さようなら・・・」とイジーに別れを告げるトミー。
彼女の死を受け入れ精一杯生きること、それがイジーの望みであったのだ。
なんて深い愛なのだろうと、トミーがイジーに別れを言う場面で涙がこぼれてしまったワタシ。
この物語は「宇宙を思わせる未来」から始まり、「中世のスペイン」と「現代」の物語が交互し描かれているが、これが果たして「イジーが書いた物語」をトミーがイメージし膨らませているだけなのか、それともイジーの命を救うために何度も生まれ変わっているトミーのそれぞれの姿なのか、それはわからない。
だが、イジーはどの世界、どの時代にあっても常に伝えようとしていた。
どんな状況にあろうと精一杯生きること、肉体における死によって全てが失われるわけではなく、二人の絆は永遠なのだと。
ただ・・・ワタシとしては、ちょっとあの宇宙空間の輪廻転生を思わせるような場面は、ビジュアル的に必要なかったのではないかなーと・・・(あの禅を組んでいる場面ね)。
あとね、独特の幻想的な世界は面白いと思うのだが、もう少し物語をわかり易くできなかったんかなーという思いが残る。
いずれにせよ万人にオススメできる映画ではないと思う。
だがこの映画でヒューはさまざまな顔、さまざまな側面を見せてくれた。
新たな発見もあり、彼の実力を再確認もでき、ヒュー好きなワタシにとっては価値ある映画となった。
特にこのバスタブのシーンがいい。
ヒューが今まで演じたラブシーンの中で類を見ないほど(って言う程、ラブシーンやってないか・・・)官能的である。
ヒューはのちに「特に大変だったのはレイチェルとのバスタブでのラブシーンだった」と語っている。
「お互い裸でね。こんな状況はただでさえ気を使うのに、この映画ではレイチェルの最愛の人(監督)が見ている前で彼女とラブシーンをしなければいけない……これはさすがに変な気分だった。でもレイチェルの方が『このシーンはきちんと最後までやらないと伝わらないわ。心配はいらないから続けましょう』と言って、結果そのシーンはこの映画を代表する素晴らしいシーンとなった」
二人の愛の深さを見せてくれる切なく美しいシーンと言えるだろう。
・・・と、つらつら書いてきたが、読み直してみるとなんだかしっくりこないなー
実は何度か書き直したりしたのだが、この映画を言葉にするのは非常に難しい・・・ワタシのニワトリ頭では・・・。
これは、まあとにかく観て何かを感じてもらえればそれでいいのではないでしょうかね?
どっから手をつけていいものか、どう書いたらいいのか?
ちょっとネタバレを含みつつ、ワタシの勝手な解釈をつづってみまひた。
2006年 アメリカ作品
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ヒュー・ジャックマン、レイチェル・ワイズ、エレン・バースティン他
病に冒された愛する妻(レイチェル・ワイズ)の命を救うために、治療薬の研究に没頭する医師のトミー(ヒュー・ジャックマン)。
妻を失いたくないトミーは、イジーが「一緒に散歩に行きましょう」と誘っても仕事(研究)を優先してしまう。
だが妻のイジーは死を覚悟し、残り少ない時間をトミーと共に過ごしたいと願っていた。
お互いに深く愛し合いながらも、求めるものが異なることからすれ違う心。
イジーは自分の思いを伝えるべく、とある物語を書き始める。
それは、トーマスという中世のスペインの騎士が女王に命じられ、伝説の「生命の泉(ファウンテン)」を探す旅に出るという物語だった。
未完の物語をトミーが完成させることによって、ふたりの絆は永遠になると信じるイジーは、トミーにペンとインクをプレゼントする。
だがイジーの気持ちが理解できないトミーは、さらに研究にのめりこんでいく。
そして、トミーの努力も虚しく、ついにイジーは天に召されてしまうのだが・・・。
トミーは幾度も回想する。
「初雪が降ったから、二人で散歩にでかけましょう」とイジーが誘うシーンだ。
思い出す度に「仕事が優先だから」とイジーに言う自分の姿が見える。
そしてイジーはトミーを一瞥し部屋を出て行く。
場面は変わり、中世のスペイン。
騎士トーマスは女王の望む「生命の泉」を求めて、危険をかえりみずジャングルを進んでいくが、なかなか「生命の泉」にたどり着けない。
その後も現在、中世のスペイン、そして宇宙を思わせる未来が交互し、トミーはいつの時代も何かを探し求め続ける。
そしてイジーの生まれ変わりの「生命の木」と共に生きる未来の世界で、ついにトミーは物語を完成させる。
それはイジーが彼に伝えようとした「愛」を知ることでもあった。
トミーは再び回想する。
「初雪が降ったから、二人で散歩にでかけましょう」とイジーが誘うシーンだ。
だが、今度は仕事をおいてイジーと一緒に部屋を出て行くことにした。
そして外に通じるドアを開けると・・・。
そこは見渡す限りの銀世界。そしてその中にイジーの墓はあった。
墓にひざまずき「さようなら・・・」とイジーに別れを告げるトミー。
彼女の死を受け入れ精一杯生きること、それがイジーの望みであったのだ。
なんて深い愛なのだろうと、トミーがイジーに別れを言う場面で涙がこぼれてしまったワタシ。
この物語は「宇宙を思わせる未来」から始まり、「中世のスペイン」と「現代」の物語が交互し描かれているが、これが果たして「イジーが書いた物語」をトミーがイメージし膨らませているだけなのか、それともイジーの命を救うために何度も生まれ変わっているトミーのそれぞれの姿なのか、それはわからない。
だが、イジーはどの世界、どの時代にあっても常に伝えようとしていた。
どんな状況にあろうと精一杯生きること、肉体における死によって全てが失われるわけではなく、二人の絆は永遠なのだと。
ただ・・・ワタシとしては、ちょっとあの宇宙空間の輪廻転生を思わせるような場面は、ビジュアル的に必要なかったのではないかなーと・・・(あの禅を組んでいる場面ね)。
あとね、独特の幻想的な世界は面白いと思うのだが、もう少し物語をわかり易くできなかったんかなーという思いが残る。
いずれにせよ万人にオススメできる映画ではないと思う。
だがこの映画でヒューはさまざまな顔、さまざまな側面を見せてくれた。
新たな発見もあり、彼の実力を再確認もでき、ヒュー好きなワタシにとっては価値ある映画となった。
特にこのバスタブのシーンがいい。
ヒューが今まで演じたラブシーンの中で類を見ないほど(って言う程、ラブシーンやってないか・・・)官能的である。
ヒューはのちに「特に大変だったのはレイチェルとのバスタブでのラブシーンだった」と語っている。
「お互い裸でね。こんな状況はただでさえ気を使うのに、この映画ではレイチェルの最愛の人(監督)が見ている前で彼女とラブシーンをしなければいけない……これはさすがに変な気分だった。でもレイチェルの方が『このシーンはきちんと最後までやらないと伝わらないわ。心配はいらないから続けましょう』と言って、結果そのシーンはこの映画を代表する素晴らしいシーンとなった」
二人の愛の深さを見せてくれる切なく美しいシーンと言えるだろう。
・・・と、つらつら書いてきたが、読み直してみるとなんだかしっくりこないなー
実は何度か書き直したりしたのだが、この映画を言葉にするのは非常に難しい・・・ワタシのニワトリ頭では・・・。
これは、まあとにかく観て何かを感じてもらえればそれでいいのではないでしょうかね?
私もこのバスタブのシーン大好きです。
ここから後、何回もボロボロ泣いちゃいましたもん。
映画全体としては理解できていない部分も多いんですけれど、
座禅ヒューには苦笑いでしたし、おいおいどこまで行くんだーっと呆気にとられましたし(笑)
それでも、トミーの深遠な愛と苦悶の表情に、ガッツリ感情移入してしまいました。
いい役者ですね。ヒューさん←今頃気づいたらしい(笑)
まとまりない感想になりましたが私も記事書いたのでTBさせて頂きます♪
あのバスタブシーンは私もお気に入りです。台本にはキスするとしか書いてなかったのだそうで・・・そのうちレイチェルがヒューをバスタブに引っ張り込み、ヒューのシャツ取っても、監督がまだ「カット」と言わないので、内心どこまでやるんだろう、とヒューは心配になったらしいけど、そのうち『ズボンをぬがせろ!』と言う監督の怒鳴り声が聞こえてきて、二人は急に恥ずかしくなった、とかいう話を聞きましたが。
ヒューは「これは監督が本当に映画を真剣に取り込んでるのか、それとも単なる変態か?」と思ったそうな。
さちさんの「見たい作品」にファウンテンが入っていたので、ご覧になるとは思っていたのですが、早速見られたのですね~。
いやはや・・・色々な感情が湧き上がってきたこの作品、言葉にするのがヒジョーに難しいです・・・。
まあ無理して言葉にする必要もないのかなーなんて思いましたが、そーすっとレビューにならんので、どうしたものか。
でもヒューの素晴らしさは、是非みなさんに伝えたいですねー。バスタブのシーンは本当にじーんときましたよね。
ああ、レイチェルがうらやましい・・・
ワタシも今からTBにうかがいます~。
>実際トミーは不老不死の薬を開発して500年生きて宇宙に漂い、過去を振り返って、後悔しているうちに変になったらしい
ああ・・・そうなんですか。愛する人を失ったのに、自分は不老不死の薬でながらえるなんて・・。
そのうちに死んだ人を生き返らせる薬でも作れると思ったのかしら?しかし・・・500年も生きていれば、変にならないほうが変ですよね(???)。
バスタブのシーンは本当に素晴らしいですよね。
でも・・・ズボンを脱がせろなんて(ワタシは嬉しいですが)、監督やっぱり変態なんじゃないでしょーか(笑)。
言葉に表すのが難しいほど、すてきな映画なんでしょうか!!本当に感動や感想を言葉にするのって難しいですよね!私もいつまでたっても慣れません。頭の中で熟成させないと形が出てこない。
でもこの記事読むと、精神的な愛の物語なのかな~と。dimさんの感動は伝わってきますよ。なんか泣けてきそうですから、この記事読んでいるだけで。ただレイチェル・ワイズ、苦手なんです・・・なんか怖いー
レンタルになったら見ますよこれ~!見てみないとわからん!
>言葉に表すのが難しいほど、すてきな映画なんでしょうか!!本当に感動や感想を言葉にするのって難しいですよね!
いや~好き系の映画ではありますが、これは単にワタシのボキャブラリーが少なくて、しっくりくる言葉が見つからないと言った感じなのでございます。
精神的な愛の物語だとは思いますが、観る度に印象が変わる映画かもしれません。観る時の精神状態もかなり影響すると思われます。
考えるより、感性で受け止める映画かも知れません。
でもあえてオススメはいたしませんというより、すすめかねます(笑)。ヒューは激素敵ですけど♪
さちさんのところからたどって、おじゃましますー。
そうなんです。プレステージに続き、ヒューのステキさ、素晴らしさに激しく心掴まれました。
バスタブのシーンはホントによかったですよねー。
でも実はこのシーンの撮影は大変だったんですね。
そうですねー、このプレステージとファウンテンで世間の彼に対するイメージも変わったのではないでしょうかね。というかX-MENでヒューに惚れたワタシ自身が驚いていますが。
バスタブのシーンは観ていて何処までやるんだろう・・・とちょっとだけ不謹慎なことを考えておりました(汗)。
でもとっても素敵なシーンで、ワタシも大好きです。
拙宅にTB&コメントありがとうございました。
うふふ、みなさん、バスタブ関連に集中していらっしゃるようで・・・・
ヒューが上半身だけ脱いだ絵ヅラで充分だったかと。
あれ、お尻まで出しちゃうと雰囲気がガラッと変わってしまうんでないかと私は思いますが・・・。(笑)
それよりも何よりもヒューが長身でバスタブが満杯になって泡ぶくお湯がザーザーこぼれて・・・
あの後の片付けやらなんやら、大変だろうなぁ~ってそんなことばっかり考えて観てたビンボー性な私でしたの。
TBはいりませんか?
すんまそん・・・(汗)。
viva jijiさんのページに「ファウンテン」のタイトルを見つけ、嬉しくなって思わずコメント入れてしまいました。いや、ぶったぎられなくて(爆)よかったな~~~と。
これはベタベタあまあまのラブストーリーとはちょっくら違いますよね。みなさんおしゃるとおり、哲学的っていうか宗教的っていうか。
ワタシは雰囲気かわろうが、ヒューのオケツが見たかったです。まあケツ出ししたら、感動も半減ですけどね(笑)。