2002年、スペイン映画
監督はスパニッシュ・ホラーの鬼才(なのか?知らんけど)ジャウマ・バラゲロ
内容はというと・・・
アメリカからスペイン郊外へ越して来たレジーナ(アンナ・パキン)とその家族。
だが越してきてほどなく、家の中の電気が消えたり、父親の病気が悪化したり、弟の身体に不思議な傷が出来ていたり・・・とレジーナを不安にさせる出来事が次々と起こる。
この家に何か原因があると感じたレジーナは、ボーイフレンドのカルロス(フェレ・マルティネス)の手をかり、真相究明にのりだす。
そして『40年前の皆既日食の日に、スペイン郊外の森で起きた7人の子供の失踪事件』と、この家が深く関わっていることを知る。
映画を見てすぐ「ああ、この家は子供たちが惨殺された家なんだな」とわかる。
となると、この家族の異変は「殺された子供たちが何が訴えようとしているのか」もしくは「怨念がこの家族を死においやろうとしているのか」だろうと思う。
でも実際はちょっと違う。
邪悪な闇が存在し、その力を信じ、その闇で世界を覆いつくそうとするものがいる。
闇には人間をも操る力があり、レジーナたち家族はとある理由から「それ」に操られ、家族の絆がガラガラと音をたて崩壊していくことになるのだ。
そう、これは家庭崩壊の恐怖をも描いてもいるのだ。
そして
断片的に視覚を刺激する、血のにおいのするフラッシュバックの映像。
静かに、ただそこに存在する薄暗い闇・・・。
壁にかざられた、こちらを見つめるような不気味な写真・・・。
狂ったようにジャガイモを刻み続ける父親の手・・・。
「ホラー苦手」「暗闇嫌い」ということもあるだろうが、ワタシにはどれもこれもじわじわとした恐怖を感じさせた。
なんだか自分の後ろにも、闇が少しずつ迫ってくるような感覚にとらわれたりして。
多少まとまりには欠けるが、なかなか楽しめる・・・というか怖がらせてくれる映画だった。
特に前半は何処で何が出てくるかわからない分、ぞくぞくした。
スプラッタっぽい場面や、むやみに人が死ぬ場面がなかったのにも好感がもてた。
でも惜しいと思われるところが多々ある。
たとえば、何故「彼」がそんなに闇の世界にこだわったのかが全くわからないこと。
闇の世界が訪れた時、彼が何をしたかったのかもわからないし、40年も待っていたわりには、気迫というか執念のようなものが感じられない。
それから闇(というか邪悪なもの?)にそんなにパワーがあるのなら、40年前に闇自身の力で儀式を遂行できたんじゃないのかとも思う。
思ったよりフェレはでずっぱりでよかったけど、相手がアンナ・パキンというのはどうよ(いや、主役はアンナ・パキンなんだけどさ)?
可愛くないわけじゃないけれど、フェレの相手はスペインの女優さんがよかったのではなかろうか?
というか全てスペイン産で固めた方がよかったのでは?
その方が恐怖度も増したような気がするんだけど。
隣にいるアンナ・パキンよりフェレが可愛く見えるのは、ワタシの眼が腐っているから????
というかフェレ何気にケツアゴですか????
この作品も、フェレが出ていると知り、泣く泣く見ました(苦笑)
>監督はスパニッシュ・ホラーの鬼才(なのか?知らんけど)ジャウマ・バラゲロ
日本で見られる4作品を見ましたが、湿っぽさと蒼さを感じさせるホラーだと感じました。
>というか全てスペイン産で固めた方がよかったのでは?
色んな国籍の俳優さんが出ていましたよね。
そして、フェレも英語だったのが新鮮でした。
>隣にいるアンナ・パキンよりフェレが可愛く見えるのは、ワタシの眼が腐っているから????
哀生龍にも、そう見えます(笑)
となりの坊やの方がよっぽどかわいいね。
にしても、これは不気味な映画でしたね。結局、闇ってナンですか?って話ですけどね。
あのお父さんが一番ホラーでしたよ。(笑)
どなたが鬼才と言っているのか疑問ですが(笑)彼の映像の美しさはホラーの域を超えているかなーと思います。
哀生龍さんも言っているとおり、灰青色で体感温度低めの世界に連れて行ってくれる監督だと思っています。
ケツ顎フェレ。
害のない隣の兄ちゃん的優しさがこの映画では際立ってましたね。
実は、フェレの演じた役では、カルロスがビジュアル的に一番好きなんです♪あはは。
まあ確かに細かい部分は惜しいところがありますが、なかなかよくできたホラーだと思いましたよ。
ラストもよかったですねぇ。ドーンっといって真っ暗になるあたりなんか鳥肌もんでございましたわ。
映像もかなりよかった。
公開時はいきなり二番館扱いで、あまり大々的な公開ではなかったんですが、これに限らず、そういう小作品の方が光る作品があったりするもんですねぇ(まあ見なきゃよかったと思うものの方が多いんですけど)。
久々にいいホラーを見たと感激して映画館を出たことを憶えています。
もう一度見たくなりましたわ。
ワタシもホラーは苦手なんですが、こういうじわじわ怖いのは最近大丈夫になってきました。
でも血しぶきがあがるのとか、スプラッタみたいのは相変わらず苦手です。
これはもう少しなんとかすれば、もっと怖く、面白くできたような気がするんで、それがちょっと残念な気がします。でも映像は独特の雰囲気があって好きです。
フェレは色々な表情をみせてくれて可愛かったですね~~♪
やっぱりアンナ・パキン可愛くないよねえ。
芝居はうまいんだろうけど、なんつーか・・・妙にオバサンっぽいっていうか・・・。「ジェイン・エア」の時なんかすごく可愛かったんだけどなあ・・・。
父親怖かったですね~。シャイニングですよね。
役に立たない母親にはイライラしたし。
母親がもっとしっかりしていれば、なんとか切り抜けられたような気もするんですよねえ。
この映画、じわじわ怖くて結構楽しめました。
映像も確かに独特の雰囲気があってよかったです。
美しいホラーって、なかなかよいと思います。
ラストのトンネルの先には何があるのか、考えるとめっちゃ怖いですね。なかなか面白い結末でした。
フェレは確かに隣の兄ちゃん的で、めちゃ可愛かった~♪
注射された時「あ、こんなとこで死によった!」と思ったら、生きていてくれたからよかったわ~~。
と思ったら、最後はあんなめに・・・(涙)。
全然関係ないことに巻き込まれて、なんだか一番報われないキャラだったりして。
これ、日本では賛否両論だったようですが、ワタシは結構気に入りました。
「わっ」と驚かせるような映画よりも、じわじわくる方がなんとなく怖くていいですよね。映像も綺麗だったし。何より、無駄に人の死ぬシーンを入れていないところがいいです。
ラストは思っていなかった展開だったので、びっくりしました。
トンネルを抜けたら一体どんな世界が待ち受けていたのでしょう?まあトンネルを抜けられたかどうか疑問ですが。
この映画、実は母親がしっかりしていれば、なんとかなったのではないかなという気がしないでもないんですよねえ。母は強し!とはいきませんでしたね。
そういう終わり方ですか??と・・
なんとも言えない後味の作品でした(汗)
Dさんはこういうラストはダメですか。
ワタシはぞくぞくして嬉しくなっちゃいました~。
あの、中途半端でいつまでも心にひっかかっているような感じ、結構好きなんです。
でもフェレ(というかカルロス)が、レジーナと関わったばかりに最後あんなめにあったのがねえ、哀れというかなんと言うか・・・。