オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「しあわせな孤独」

2007-07-23 23:18:23 | 映画・DVD【さ】
ちょっと前まで、スペインの男前ノリエガや、イタリアの貴公子キム様や、スイスの美しき神童ウルスや、肉食動物ジェリーや、ビリー隊長に負けない胸板のヒューにきゃーきゃー言っていたが、トニー・レオンのお蔭で再び香港映画がマイブーム。
ずっぽり香港映画にはまるまえに、ちと頭を冷やそうとこちらを鑑賞。




2002年、デンマーク作品

監督:スザンネ・ビエール

出演:ソニア・リクター、マッツ・ミケルセン、ニコライ・リー・カース他


結婚を間近にひかえた幸せいっぱいのカップル、セシリとヨアヒム。
だがヨアヒムが不慮の事故で全身不随になってしまう。

身に降りかかった不幸に絶望し心を閉ざすヨアヒムを、自分の愛情で立ち直らせようとするセシリ。だが自分のことでいっぱいのヨアヒムはセシリにつらくあたる。

心の支えを失ったセシリは、ヨアヒムが入院する病院の医師でもある加害者の夫ニルスに心の安らぎを見いだし、彼の愛で心の隙間を埋めようとする。
だがそれは、ヨアヒムを裏切り、ニルスの家庭に波紋を投ずることでもあったのだ。


ヨアヒム、セシリ、そしてニルス。
みんなしあわせになりたいと思って、自分に正直に生きようとして傷つき、そして誰かをも傷つけてしまう・・・。
相手を思いやる気持ちが欠けている・・・と言えなくもないけれど、それぞれの気持ちがひしひしと伝わってきただけに、見ていて切なくなってしまった(ニルスの妻マリーにだけは同情できないけど)。

でも、ちょっとつらいけどこの映画の曖昧な終わり方は好き。
いつ自分に火の粉がふりかかってくるかも知れない。
誰でも被害者にも加害者にもなりうるし、全てが円満に終わるわけじゃない。
それでも生きていかにゃーならんわけよね、それが現実なんだよね。
そんな残酷な現実を受け入れ、傷をかかえながらも前向きに生きるために、それぞれが今まで握っていた人の手をそっと離したのだと思いたい。


これはドクマ手法で撮影したそうだけど、照明やセットを一切使わないドキュメンタリータッチの作りが、このドラマによりいっそうのリアリティをもたらしていて、物語にすんなり入り込めた。
ドクマ手法って、そのシーンの空気をすごく感じさせてくれるから、ワタシは嫌いじゃないなあ・・・とえばって言うほど見ているわけではないけれど、この映画に限って言えばぴったりあっているんだと思う。


で、ワタシはマッツの映画もニコライの映画も殆ど見ていないのだが、今回感じたことがある(あくまでもワタシが感じたこと)。

ニコライは誰か相手がいるとすごく輝く人。相手がいることによって自分の魅力を最大限に引き出せる人。



マッツはというと・・・彼は一人の時の表情がすごくいい。
彼はねー、心の中に澄んだ深く静かな湖を持っていると思うのよ(なんじゃそりゃ)。それは誰にも汚せない神聖なものなの。
白衣もすごく似合っていたし(ちょっとだらしなさげに着ているところがまたよろしい)、背中もお尻もすべすべで綺麗だったのでびっくりしちゃった、ははは。

ニコライに軍配を上げたい気もするけど、今回はお尻の綺麗なマッツの勝ち~~!
(なのにニコライの写真を載せてしまいました・・・やっぱ可愛いし・・・腐)
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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (シュエット)
2007-07-24 06:50:57
トニーの生顔みて、元気一杯のdimさんへ
これ、見てみよう。
ドクマ手法の映画、ここんとこ最近みてないな。dimさんのレビュー見てると面白そう。最初の頃は気に入ってみていたんですけどね。
シュエット
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面白かったけど (dim)
2007-07-24 19:41:07
シュエットさん、こんにちは。

面白かったですけど、ワタシの好きなニコライ・リー・カースがあまりに可哀想で・・・。やっぱり彼は巧いんですよねえ。
ドクマってワタシはダメな映画もあるんですけど、これは平気だった・・・というよりむしろよかったです。
しかし・・・オンナはやっぱり強いっすね。
この映画を観てつくづく思いました。
返信する
ニコライがステキ過ぎて・・・ (哀生龍)
2007-07-24 20:23:50
哀生龍が感情移入出来たのは、ただ1人ヨアヒムだけでした。
ストーリー的にはあまり好みに合わず・・・

>相手がいることによって自分の魅力を最大限に引き出せる人
確かに!!
もちろん1人でも魅力的ですが、誰かに向ける眼差しだけでの演技、少ない台詞で表す心情。
身動きの取れないヨアヒムと言うキャラだったから、余計にニコライの巧さを感じられました。
返信する
まっつ~♪ (DD)
2007-07-24 21:00:16
>心の中に澄んだ深く静かな湖を持っていると思うのよ

ばしゃばしゃばしゃ
ウレシサのあまり、マッツ湖でちょっとひと泳ぎしてきました。
え?神聖?汚すな?
どうしたのですかあ~~~、dimさんがマッツを褒めてるなんて、熱でもあるんぢゃないかと心配。

この作品、だいぶ忘れちゃってる(爆)(爆)ので、観直してみますね~(汗)
う~ん、どうしてだか、マッツが子どもと戯れていたシーンとか、奥さんが覗いて褒めていたシャワーシーンしか思い出せない!

10月にマッツの「アフター・ウェディング」がいよいよ日本公開みたいです~~
公式サイトに行ってみたら、ついでに(爆)ニコライ出演作もやってくれるみたいなことが書いてありましたよ~♪
返信する
こんにちは (さち)
2007-07-24 21:19:41
しばらく身を潜めようと思っていたのですが、
思いっきり手招きされてしまったようなので、こそこそと出没しました(笑)
言いたいことは哀生龍さんのコメントの最初の2行と一緒なので省略で、
DDさんと同じく、珍しくマッツのことを褒めているdimさんに、何かが起こったのかと心配してます。
トニー効果でマッツにも優しい目を向けてくれているのかしらー(笑)
返信する
素敵でしたね~ (dim)
2007-07-25 10:54:41
哀生龍さん、コメントありがとうございます。

ワタシも「ニコライが素敵過ぎて・・・」に1票(笑)。

>誰かに向ける眼差しだけでの演技

そうなんですよね!!ワタシもあれにやられたのでした。よーく見ると別にどうってことない顔してるんですけどね。

ワタシもヨアヒムに一番感情移入したと思います。
ラストの、愛する人を突き放す優しさがまた胸にぐっときました。

返信する
泳いだか・・・ (dim)
2007-07-25 11:02:54
DDさん、どうもどうも

むむむ・・・神聖なるマッツ湖で泳いじゃったの???んも~~~!!
まあ、女人禁制ではなさそうだから、よいのではないですか?ふふふ。

え?ワタシがマッツを褒めるのは珍しいですか?
んんん~、ワタシの頭の中でフレッシュ・デリの印象が強くて、いつもマッツとニコライがセットになっているんですよね。
で、ニコライがあまりにカワユイのでついつい点が甘くなってしまうだけで・・・別にマッツに厳しいわけじゃ・・・。え?言い訳がましい?

うにゃ~~!アフター・ウェディング見ますよ~!教えてくれてありがとうです!ワタシも楽しみです。
それよりニコライ出演作って何かしら?
後で調べてみなくっちゃ♪
うぎゃー!知らぬ間に絵文字が増えてる~~

返信する
はい、手招きしました (dim)
2007-07-25 11:08:26
さちさん、ごぶさたしてまーす。

はい、マッツとくればさちさん。さちさんとくればマッツだと思ってますから(笑)。

えー!マッツを褒めるのは、おかしいですか。
ひえ~~!マッツに厳しいオンナだと思われていたかしら、ワタシ。
まーそーですねえ、トニー・レオン効果も多少は影響しているのかもしれませんねえ・・・。全てに寛大になっているのかも?

さちさん、身を潜めないで、おおっぴらに活動してくださいね。
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DDさんが・・・ (nouilles-sautees)
2007-07-25 18:45:42
喜びに転げまわってるシーンを想像しながら読みましたが、泳いじゃったんですね~、DDさん♪

そしてマッツに軍配を上げたdimさんにもおおっ!と思いました。

この映画、未見です。是非見たい。

何が見たいってストーリーもすごくよさそうだけど、マッツが見たい。

最近マッツの「プッシャー」の写真を見て、またこの映画も見たくなったし。

DDさんの影響がかなり入ってるかもしれませんが、やはりマッツはよいです。

アフター・ウェディング、是非ご覧くださいね~。
返信する
観ますわよ~~ (dim)
2007-07-26 01:48:48
やきそばさん、どもども。

うーん・・・この映画、結構もどかしいんですよね。
でもワタシは基本的にこういう切ない系が好きなんで、ははは。
マッツの白衣姿もぷりちーなお尻も優しいパパぶりもよいのですけどねー、ニコライがまたまたいいんですよー。こちらにもご注目を。

アフター・ウェディング観ますとも!!だってやきそばさん、満点のオススメ作品ですもの!
これを観ずにおられようかってなものです。
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