オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」

2008-11-23 23:49:05 | 映画・DVD【は】
高校の体育の授業で「創作ダンス」をやらされたことがあります。
自分たちで好きな音楽を選び、自分たちで振り付けを考えて発表するというやつですね。
私たちのグループはアバの曲を選んだのですが、振り付けを考えるというのがこれまた大変な作業だったような記憶があります。
何せ今のようにTVをつけりゃ誰かが踊っているというような時代ではありませんでしたからね。
どういう風に動いたらいいのか皆目見当がつかないのです。
マイケル・ジャクソンのムーンウォークもまだ世を騒がしてはおりませんでしたし(笑)。

私は踊りながら(あれが踊りと呼べるならば)思ったものです。
「私にゃ踊りはむいていない」と。
なんといっても当時流行っていたYMOのステップでさえ、友人に教えてもらってもなかなかできなかった私でございますからね。
(まあつまり典型的な運動音痴というやつですね・・・)


でも踊る人を見るのは好きです。
どんな踊りでもいいというわけではないのですが、この「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」は是非とも観たいと思っていました。



1974年の1月に22人のダンサーを集め彼らの人生や夢や挫折を本音で語らせたものからインスピレーションを得た振付師のマイケル・べネットは、それをもとに「コーラスライン」の構想を練りあげます。
「コーラスライン」は1975年にブロードウェイで上演されピュリッツア賞ドラマ部門、トニー賞9部門などを獲得し、1990年まで超ロングランを記録し、伝説のミュージカルとして人々の記憶に残ることになりました。
そして再演のためのオーディション風景を映像化したのがこの作品。
このオーディションのためにアメリカだけでなく、世界中から実に3000人もの人々が集まりました。
でも残れるのはたったの19人。
このオーディションは8ヶ月にも及びます。

演技力はあるのに歌がいまひとつといった人や、ルックスはよいけれど魅力が感じられないといった人、ダンスはすごいけれどイメージが役とマッチしない人などなど・・・プロから素人まで様々な人々がふるいにかけられていきます。
ダンサーたちの奮闘ぶりや「コーラスライン」に対する意気込みやダンスにかける情熱、悲喜こもごも・・・感動的に描かれています。



観ていて「あ、この人いいな」と思った人は大体メンバーとして残りましたね。
やっぱり素人目に見ても何か感じるものがあるんですね。
で、一番感動したのがゲイのポール役のオーディションの場面。
何人テストしても適役と思われる人がいなくて、審査員が絶望的になっている時に、ジェイソンが現れます。
彼の演技に審査員たちは感動の涙を流し、そして適役が見つかったことにさらに泣き笑いするのですが、私もあまりの素晴らしさに一緒になって泣いていました(爆)。

一つ大ハズレだったのが「マイク役はこの人だ!!」と思っていた人が落ちたことですね。
キース”タイス”ディオリオ!!
初めて彼を目にした時、私の中に衝撃が走りまして・・・まあ早い話が好みだったわけで(爆)、でも落ちましたねえ・・・(がっくり)。
彼はその後、TV番組の「Master oh Dance」で審査員としてレギュラー出演するようになり、知名度もあがり、振付師としても活躍しているそうなので・・・役はもらえなかったけれど、オーディションを受けたかいがあったということなのでしょうね。
ちなみにディオリオくん、こんな顔です。

 わはは。濃いだろ~~~!!!


この作品を観てみんな本当にダンスを愛しているんだなあと思いました。
というより生活というか人生そのものなんでしょうね。
作品としては自分好みで楽しめたのですが、自分に「これが自分の人生そのものなの」と言えるようなものや、誇れるものがないだけに彼らが羨ましくもあり、またそれしか選択枝がないのは可哀想でもあるような不思議な感覚に陥った作品でありました。
コメント (6)
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