オバサンは熱しやすく涙もろい

とてつもなくミーハー。夢見るのはお気楽生活

「ONCE ダブリンの街角で」

2008-06-17 01:46:52 | 映画・DVD【わ】
これはだいぶ前に公開された作品だし、もうすでにみなさんが素晴らしいレビューを書いておられるし、今更ワタクシごときが書いてもなあ~と思っていたのですが、約一名の方の希望があったので書かせていただきますです。
この作品は観ようと思っていたら、いつの間にか終わってしまっていたので(自分、そんなのばっかりや)「DVDになったら見てみよう」と思っていた作品だったのです。

しかし、いっつもリーズナブル&二本立てで面白い映画を提供してくれる目黒シネマさんで上映されるというではありませんか!!!
「おおお~~!!これは観に行かんと!!」というわけで6月1日、目黒シネマさんへと足を運びました。
「な~~~んだ。映画館で観れるんだったらDVD買う必要なかったかな」と思っていたワタシ。
いや、甘かった。
これはたとえ映画館で何度か観たとしても、是非ともDVDでも持っておきたい。そんな素晴らしい作品でした。




愛する女性に去られ心の傷が癒えないでいるストリートミュージシャンと、上流階級の家庭で家政婦として働くチェコ共和国移民の若い女性。
そんな二人が出会い、音楽を通じて心を通わせていくというお話。


セリフと曲のバランスが絶妙で素晴らしい。
曲ばっかりでも辟易してしまうし、セリフばかりだとあの二人だとなんだか寂しいような気がするし(笑)。
そしてとにかく曲が文句なしによいのですわ。

たとえばワタシの好きなこの方たちね。

(すんません。自分の趣味で載せました)

あくまでもワタシが感じることですが、この方たちの歌は本当に心地よくて、すーっと歌声が身体に染み込んでくる感じなんですよね。まるでシルクに魂を包まれているような心地よさなの。

でもこの映画の主人公が歌う唄は、ストレートに心にぶつかってくるというか、ぶつかってきてなおかつ心を掴んで揺さぶるというとんでもない唄なんですよね。



だから全然心地よくないの(笑)。
それでいて何か忘れていた大切なことを思い出させてくれるような、響きがあるんですよね。
ああ・・・ワタシはこの映画の優しさっていうより、彼の歌声にやられてしまったのかもなあ・・・。彼の歌じゃなきゃダメだったし、彼じゃなきゃダメだったんだな・・・きっと・・・と今頃気づきました(笑)。
相変わらず気づくのが遅いdim子でございました。

主人公は迷い悩み苦しみ寂寥感を抱えている何処にでもいるような男と女。それはあなたかも知れないし、ワタシかもしれない。だから彼らには名前がないのかも知れない。
でも彼らだって前に進めたんだから、自分だって大丈夫じゃない?という小さな希望を与えてくれる、さりげないけれど優しく心温まる作品でした。

互いに淡い思いを抱きながらも、自分にとって何が一番大切なのか何をすべきなのかを考えた二人の出した結論には、初恋がみのらなかったような小さな胸の痛みを感じたけれど、希望が感じられるこんなラスト・・・ワタシは好きだな。


こんなんでよかったっすか(汗)?
せぷっち。
ワタシにはこの映画の素晴らしさを伝える言葉を知らんので、他の方のレビューを参考にしてください。
あ、最初からそー言えばよかった(笑)。
コメント (28)
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