欠陥建築バスターズ

土地・建物の調査研究が専門。日本の地震や災害に備えた建築や、不動産市場や世界経済の未来鳥瞰について述べています。

建築家は、家を買わない!

2013年09月04日 09時26分06秒 | 誰も言わない建築士の話



『家が、財産であると思う事の妄想!!』


家(土地)は、財産だと思いますか?


私は、違うと思います!



「家(土地)が財産ならば、いつでも売却できるはずです!」

…でも、実際に売買が成立する不動産は、限られます。



神戸の須磨区や長田区では、「空家」が目立つ様になりました!

売りに出しても、買い手がつかないんです。



比較的、すぐ売れるのは、「新築」だけです!

…これは、新築だと銀行がローンを組んでくれるからです。



ところが、「中古」だと、全く売れないです!




「不動産」を売る側は、自分の家を財産だと勘違いしてますから、

強気で売ろうとします。



でも、買う側は、冷静ですから、絶対に買おうとはしないのです。




…国が発表する「路線価」なる「不動産指標」は、実に怪しい

いい加減なものです。

「不動産」を売る側は、国の発表する指標を、「相場」と思って

値段をつけますが、そんな高い値段では売れないんです!





建築家は、こう言う事をよく知って居るんです!

だから、中途半端な「不動産」には、絶対に手を出しません。



『建築家ほど、自分の家を買いたがらないのです!』




ある、世界的に有名な、日本の建築家も、アパートに住んで居ます。

何も、見栄を張って、不動産を持たなくていいんです!




…「欠陥建築バスターズ」の本拠地、神戸には、古いボロ家ばかり

が目立ちます。

…なのに、皆さん、高級服を来て、高級車に乗っています!



財産とは言えない「不動産」を、借金までして持たないで、人生を

謳歌する方が、楽しいのではないでしょうか?



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世の中食えない建築士ばかり…

2013年03月31日 10時31分45秒 | 誰も言わない建築士の話




『建築士の生活苦が欠陥建築を生む!』



建築士と言えば、「建築家」ですよね。

憧れる方も多い、かっこういい仕事です。


理系の国家資格としては、一番難しい部類に入ります!

普通なら、そんな難しい資格を取れば、一生安泰と思いますよね。


ところが、どっこい、そんなに世の中は甘くありません!

世の中、「食えない建築士」であふれかえっています。


夫婦で建築士事務所をする様な所では、旦那さんがピザ屋さんのチラシ

配りをしたり、奥さんがスーパーのレジ打ちをしながら生計をたてる家

だってあるんです。


ここまで、読んだ皆さんは、「不景気なんだな。」と思われるでしょう。

でも、本当はもっと奥が深いんです。


…そもそも、皆さんは「建築士」が何をする人かしっておられますか?

そして、どんな風にお金を稼ぐかしっておられますか?


建築士と言っても、大きく分けて二種類あります!

「サラリーマン建築士」と「社長さん建築士」です。


「サラリーマン建築士」と言うのは、建設会社や大手の工務店等に勤務

して、そこの会社で請け負った建築工事の設計や工事監理を行います。

それに対し、「社長さん建築士」と言うのは、自分で「設計事務所」を

経営している建築士を言います。


会社に雇われている「サラリーマン建築士」の場合は、もし、自分の会

社で「手抜き工事」をやっているのがわかっていても、それに異をとな

えれば、即解雇されてしまうでしょう。


だから、自分の生活の為に、「欠陥工事」を見て見ぬフリをする場合が

あり得るのです。


建設会社や工務店が、給料を払って建築士を雇う事で、本当に良い建築

物がつくれるか、大いに疑問です。


…厳しいと言う面では、「社長さん建築士」だって同じです!


よく、「設計事務所」のHPを見ると、建築家の顔写真が出ています。

まるで「直木賞作家」みたいに気取ったポーズをとっていて大いに笑え

ますので、皆さんも一度見てみましょう。


…こういう気取ったおしゃれな!?

建築士による設計事務所を、業界では「アトリエ系」と呼びます。


よく、皆さんもTVで見る建築番組に出て来る「こじゃれた家」を設計

するのは、この様な「アトリエ系」建築士です。

建築も「芸術」の一分野なので、「アトリエ」がつく訳です。


でも…

こんなおしゃれな!?

「アトリエ系」の「社長さん建築士」が、全くと言っても良い位、

仕事がない状態が続いています。


たまに仕事が来ても、大工達に完全にバカにされて、大工達が言う事

を聞かない事だってあるんです。


…これは、私にも経験がある事なのですが、現場で大工に指示をして

も、全く無視し、「私たち大工は馬鹿ですから、先生方の言う事が、

全然理解できません。」等と言います。


それでも、更に、建物の欠陥箇所を改めるように指示をしようものな

ら、「それじゃ、先生、他の大工に頼んでください。」「あっしら、

バカバカしくてつきあえねぇでさぁ」と来る訳です。


普通の「社長さん建築士」、特にHPに俳優のブロマイドみたいに、宙

の一点を見つめてる様な写真を載せている様な、育ちの良い品の良い

おりこうな(ほとんど嫌みですが^^)アトリエ系建築士さん達は、

大工達の言いなりになってしまう事もあるかもしれません。


…よく、欠陥建築というと、「建築士が悪い!」と言われます。


「姉歯建築士による耐震偽装事件」も姉歯建築士一人が悪いように、

マスコミは報道しましたが、その影には、なかなか改善されない業界

構造があるのは確かです。


いくら、建築士に対する罰則を強化したところで、本質的な事を改善

しなければ、「欠陥建築」はなくなりません。


「正義」だけでは「飯が食えない」世の中の厳しさがあるのです。

どうやら、お役人さん達は、そんな事もわかっていないようです。


私たちは「建築士」として、何とか今の状況を変えたいと思って、

「欠陥建築バスターズ」をたちあげました。


これから、家を建てようと思っている方も、既に家を建ててしまい、

その家に不満を持たれている方の為にも、より良き助言ができれば

嬉しく思います。


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欠陥建築(欠陥住宅)を生む原因…『仕事の無い建築家』

2013年03月22日 10時00分50秒 | 誰も言わない建築士の話




『最近、アトリエ系設計事務所の建築家には仕事がない!』



ある、設計事務所の社長さんが、私にこう言いました…

「あのな、全然仕事がないんだ。」「昔は鉄骨のビルの設計もあったのに。」

「仕方ないから、つまらん耐震補強工事をして何とか会社をやってるよ。」


今、特におしゃれな家を設計する「建築家」に、全くと言って良いほど

仕事がないんです。


そんな「建築家」の所に、たまに仕事が舞い込むと、その「建築家」は、

「数少ないクライアント」から出来るだけ多くの金を取ろうと企むのです。


「設計料」なども、業界で決めた料金は無いのですが…

「え~、今は工事金額の15%と業界で決められていまして…」みたいに、

少しでも多くの金をクライアントから取ろうとする訳です。


それでも、クライアントが高すぎると文句を言うと…

「では、特別にディスカウント致しまして、工事金額の8%と言う事で

如何でしょうか?」


…だいたい、そんな調子です。


最初から安くできるのに、クライアントの顔色をうかがって、代金を決

めるのは、「商人」としてあまりにも「不誠実」です。


建築家、特に若手の「アトリエ系建築家」に仕事がないのは、世の「不況」

も一因ではありますが、皆さんから「嫌われている」事もあるんです。


実際に街の人に「若いアトリエ系建築家」の印象を聞いてみると…

「メガネをかけていて、神経質そう。」

「見た目が暗そう。」

「オタクっぽくて、気持ち悪い。」

「偉そうにしていて、腹がたつ。」

…等と、大変評判が悪いです。

でも、この評価は当たっていると思います。実際に「礼儀正しく陰険」

な建築家が多いと思います。


また、彼らは一種の「特権意識」みたいなものがあって、周囲を見下す

嫌な面を持っている場合さえあります。


…その事が原因だとまでは言いませんが…

IQの高い彼らは、実に巧妙に、建物の欠陥を隠す手段まで知っています。



「お前達は、バカだから、俺のやった手抜きは、絶対に分からないだろ

う。」みたいに、考えているのかもしれません。


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