書道家Syuunの忘れ物

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「戦後レジーム」とは、米国に迎合する日本人が育てた

2007-05-10 18:49:17 | 読み解けば‥‥

安倍政権が「戦後レジーム(体制)」からの脱却を米国政府に提案したところ、
「首相の憲法改正方針を積極的に支持し、日本側の懸念は取り越し苦労に終わった。」‥‥とあるように実は、呪縛自体は日本国内にあると言うことが、明白になった。

「首相が『戦後レジーム』と呼ぶのは、例えば、米国が主導したGHQが1週間でつくった憲法や、GHQの指導下で制定された旧教育基本法などを指す。GHQによる対日宣伝工作の影響をいまだに残す歴史教育も、その一つだろう。」

‥‥というのは、表向きのものでその他に、「中国」を「支那」に言い換えをすること、「大東亜戦争」を「太平洋戦争」になど末節としては色々ある。
しかし、戦後体制からの脱却は、戦後を作ってきた人々の日本に対する裏切りや米国GHQに対する保身、変節等も明らかにしなくてはならない。
それが、北朝鮮に「米国傀儡政権」と呼ばれる所以で、実は本当にそれが実態だったことを反省し、新たな日本を作らなければならないと言うことだろう。

それが、戦後最初の総理の「吉田茂」の再評価であることは、従来からの小生の主張である。
昨年8月、読売新聞は‥‥「ポスト小泉」 第3回「ネットモニター調査」で戦後歴代首相の中で誰を評価するかを問うた。(複数回答)
1,位‥‥吉田茂‥‥‥‥44%
2,位‥‥小泉純一郎‥‥41%
3,位‥‥田中角栄‥‥‥36%
4,位‥‥中曽根康弘‥‥30%
5,位‥‥佐藤栄作‥‥‥25%
6,位‥‥池田勇人‥‥‥18%
7,位‥‥岸信介‥‥‥‥13%
8,位‥‥三木武夫‥‥‥12%

この中で、吉田元首相については、在任中に日本の進路として選択した「軽武装・経済重視」路線を72%が支持している。
この見方で、ポスト小泉であるから小泉元首相の評価は高いのは当然として、依然吉田茂元首相の評価が高いことだろう。
田中角栄氏は、列島改造論とロッキード裁判。
中曽根康弘氏は、NTTと国鉄分割民営化
佐藤栄作氏(吉田学校)は、非核三原則とノーベル平和賞、沖縄返還(共和党・ニクソン)
池田勇人氏(吉田学校)は、所得倍増計画、東京オリンピック
岸信介氏は、60年安保改訂(共和党・アイク)
三木武夫氏‥‥何もなし。
政界に出るために、妻を離縁し三木家に養子に入った。
そのことを知る人は、非情、冷血な人物としてつとに有名。

ここで挙げられている歴代首相は、三木武夫氏以外はそれなりに功があった人であると思われる。
しかし、吉田茂氏の功は何なのか、サンフランシスコ講和条約を締結したことか、又は「軽武装・経済重視」路線なのか。
多分支持する人々は、その両方と言うだろう。
しかし、サンフランシスコ講和条約の締結を渋っていたのは、誰あろう吉田茂氏の方である。
又、ダレスが普通の国として独立することを、MacArthurに進言したとき、
保護国として当分GHQの下に、場合によっては併合を考えていたのはMacArthurである。
そして、朝鮮戦争が勃発して、尚MacArthurが更迭されてもそのMacArthur路線を継承し、継続させようとしたのが吉田茂氏である。

従って、「軽武装・経済重視」路線というのは、米国占領下政策の継続にすぎないことが明らかだ。
そして、その占領下の政策を継承し、その欺瞞を国民にばらさないと約束させて来たのが「吉田学校」である。
だから、首相に就任すると引退した吉田茂氏に挨拶に行き、その路線を継承すると暗に念を押していた。
しかも、その欺瞞を共有する政界、官界、学者、経済人は、その欺瞞の暴露を恐れ、疑念を抱く人々を極力排除してきたのが戦後政治である。

だから、あの鉄の岸信介も最後には、吉田学校にひれ伏すことになるのだ。


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