書道家Syuunの忘れ物

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「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」を見て

2010-07-04 18:57:51 | 映画、書評など
「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」を見て

2010/07/04久々に映画を見た。
映画を見たのは、ユナイテッドシネマのCLUB-SPICEカードの有効期限が迫っていたからであって、ネット予約とカード更新500円を支払ったものである。
これは、今度規約変更で1,000円で映画が見られる機会が増えたもので、多少有利になったのがどうか分からない部分がある。
そして、7ポイントあるポイントの内6ポイントを使ったが、いつでも使えるポイントは残しておいた方が良かったかと、今では思ったりしている。

7月3日公開の「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」。
有名なシリーズだからだれでも知っている映画で、分かりやすく言えば「釣りバカ」とか「寅さん」並の安心してみていられる映画というもの。
実を言うと、こういう多少現実離れした映画というのはあまり好きではない。以前のシリーズの映画がテレビ放映されたとき、退屈で最後まで見ていられなくなったくらいである。
だから、今までの特長、またそういうものだという観念を一切排除して述べてみたい。
尚、ネタバレは極力避ける様にしてみる。
そのなぜ好きではないのかというと、わざと劇中で配役が「バカ」をすることである。
そういうわざと笑いを誘うような見え見えは見苦しいもので、観客から「笑い」と言うことは当然一切無かった。
事実、「釣りバカ」とか「寅さん」というのは時たま笑いが起こるのだが、こういう映画というのは極めてシリアスに情景を描いている部分でもある。
確かに、「踊る大捜査線 THE MOVIE 3~ 」でもそういう部分も垣間見えるのだが、編集でカットされたのか説明がないので観客にとっては全く分からない。
だから突然いろいろな情景が現れて、それがスピード感を表すものの分かりにくさを助長している。
又、今のネット社会のシリアスという部分では、多少安易なセキュリティや長時間接続のハッカーなどあり得ない設定。
そしてその、セキュリティに至ると実にセキュリティが甘い描写が散見できてこれも何やら現実味を減じている。
超セキュリティ強化の新湾岸署に自家発電装置がなかったり、事件の設定説明が曖昧だったり説明不足が多いのはやはり欠点ではないかと思う。

そして、映画の撮影が冬に行われた関係からか警視庁刑事部捜査一課の管理補佐官(階級不明・管理官は警視正なので多分警視)・鳥飼誠一を演じる小栗旬がダウンジャケットを来ている。
これなど、30℃を超えるこの夏に公開されるから季節的何か違和感があるものの、映画「突入せよ! あさま山荘事件(2002)」で警察庁警備局の若い警察官僚(警部)が真っ白の
ダウンジャケットを着ていたシーンを思い出すものである。
又、今回「主人公・青島は強行犯係係長に昇進した。」と言うことなのだが、係長というのは警部補相当なのでそれなりの設定があるかと思えばそんなことはない。
兎に角、警察の中では引っ越しでごった返して配役の役回りも不鮮明。
時たまユースケ・サンタマリア扮する元交渉人の真下正義元課長(警視庁刑事部交渉課課長)が突然湾岸署現れて、「DVDを出したので元の職場は首になりました」などと言って、婦人警官に色目を使っているなど不思議な伏線もある。
そんな感じのドタバタ映画なのでどうももう一つ、と思いながら最後まで見てしまうものの、テレビ放映なら見ないかなと思ったりもする。
そして、他の映画評に小泉今日子扮する日向真奈美が最後に良い人になってしまうと書かれていて、意味が分からなかったが映画を見るとなるほどを思わせる。
確かにもっと猟奇的又は、衝撃の結末があっても良かったかも知れない。

そして、最後に主人公青島俊作がたばこを燻らせる部分がある。
実際には、煙は出でいないもののこういうシーンはどうかと思う。
例のコロンボを気取ったのかも知れないが、もう刑事コロンボなども知る人はあまりいるまい。
そして、刑事コロンボのよれよれのレインコート、強い臭いの最低レベルの葉巻、同じくポンコツ車というのは、ドラマ設定で米国の上流階級の犯人と下層階級刑事という対比のイメージさせるものであった。
そんなイメージの米国というのも過去のものであるし、そんなものを引きずるのもどうかと思うものである。