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沖縄やむちん皿

2013年11月21日 | Weblog

沖縄やむちん皿の壺屋焼「育陶園」の線彫の9寸皿が届きました!

9寸皿は、他にはない注文生産サイズです。

 

沖縄の土から作られる少し厚ぼったい器は独特の雰囲気と伸びやかな柄と発色の良さが特徴です。

器の形によって彫り込む数やサイズを変えながら、フリーハンドで描かれる唐草模様が特徴です。

やむちん皿の壺屋焼の技術の中でも、特に難しいと言われる「線彫り」です。

大皿になるほどバランス良く収めるのが難しくなるのだそうです。

線彫りという技法で、下地の赤土が見えコントラストが良い味を出しています。

こちらの7寸皿は壺屋焼には大変珍しい綺麗な紺色です。

「育陶園」の唐草は熟練の職人さんが下書きをせず、彫刻刀で線を操りながら、サイズが異なる器の中にきちんと収めていくワザは圧巻ですね。

線彫りは釉薬を掛けてから、中の生地を彫り出すように施されるのですが、始めと終わりが見事なまでにピタッと合うのです。

「育陶園」で使っているのは、全て沖縄の土、といっても、採取する場所がその時々で変わるため微妙な違いがあって、いつでも同じ色や風合いになるとは限りません。

焼き物はひとつひとつ表情が違います。

紺の釉薬はそのまま掛けるのですが、白は白化粧をしてから透明な釉薬を掛けます。

『化粧は』沖縄の山から採れる『安富祖』(あふそ)という土と水を混ぜて作ります。

この化粧があってからこそ器を白くし、そこへ鮮やかな色をのせたり彫刻刀で彫る線彫り技法を用いた独特の風合いの器ができるのです。

器を天日干しする際も天候によって乾く速さが違うために目が離せず、やっと窯入れしても焼き上がるまで油断はできません。

窯を開けると商品として扱えないものが約2割はあるのだそうです。

こんなに大事に作られた器なら、きっと使い心地も良さそうです。

大皿は煮物、焼物、炒め物、揚げ物、どんな料理にも対応できそうです。


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