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「季より」

2013年12月24日 | Weblog

以前から行ってみたかった牛久市のお蕎麦屋さん「季より」に行ってきました。

竹やぶで修業された若いご主人が、1日15食限定で蕎麦をうつ、「季より」さんは、気鋭の若手として話題になっているお蕎麦屋さんです。

「今、気になるお店」としてグルメ雑誌や蕎麦の専門誌で紹介されているのを何度か見かけて、ぜひ一度伺いたいと思うようになりました。

お店は平屋一戸建てを改装する形で造られています。

お蕎麦はすべて手挽き石臼で、夜は一組限定予約制です。

予約しておじゃましました!前もって私たちの好みや苦手な食材など聞かれました。

季節や仕入れ状況などだけでなく、お客さんの好みなども考えて料理の内容を決めてゆくのです。

本日お願いした料理は”おまかせのコース、昼のメニューと違って手間も時間もかかるものです。

こうして、一人ひとりのお客様にあわせて造っておられることが、ご主人と接しているとよく判ります。

 

蕎麦茶が鉄瓶できました、優しい蕎麦の香ばしい香りがします。

 

蕎麦前のお酒に京都の純米生しぼり酒「英勲」をいただきます。

ご存知の通り14年連続で全国新酒鑑評会金賞を受賞されている蔵元です。

香り、ふくらみ、のど越し、さすがと唸る一本です。

それではお料理を楽しみましょう

まずは蕎麦がきと薬味が出される。

 蕎麦がきがふわふわですよ~。

 

 

皿に鮮やかに描かれた、「季節の旬のものいろいろ」

絵を描くみたいに並べられているお料理たちはどれも丁寧な仕事がされています。

上から時計回りに・・・

むかごとクリームチーズ、山形産なめこのお浸し、魚沼産手摘みぜんまい赤ワイン、トリフれんこんオーブン焼きアスパラ菜、

新蕎麦のフロマージュ、ユリ根の茶巾パプリカみりん焼き、あんぽ柿の和え物、ズッキーニのカルピスクリームあさりの佃煮、

中央は、焼き芋のスープイタリアモッツァレアチーズ入り胡椒。

素材の美味しさを味わえるように味付けは控えめです。

 

車海老の茶わん蒸し

 

ゆば、自家製豆腐、おから三浦大根の甘酢漬

 

四万十川の豚の角煮の利休餡添え

日本酒に合いますよ~

 

磨き鰊(にしん)の 一週間ことこと煮!

手間暇かけて柔らかく炊かれた身には味がしっかり

 

 

フカヒレを昆布だしとアワビタケとチーズで二日煮込んだ青梗菜の香味添え

 

あつあつ玉子焼きに辛味大根

 

種子島オーガニック案納芋と海老ししとうの天麩羅

 

料理のバランスの良さが印象に残りました、後から出る蕎麦を引き立てる素晴らしいものでした。

 

そして主役の登場だ…お蕎麦を。

蕎麦は細めだが、しっかりとした歯ごたえです。

ほのかに感じるざらつき感と、むちっとした粘着感で噛めば噛むほど蕎麦の素朴な香りと甘みがじわっと広がります。

手動で挽いた粉は粒が不揃いではありますが、それが蕎麦の独特の歯ごたえを生み出すのです。

なんて力強い蕎麦なんでしょう。

噛みしめれば香りも強いし甘みも強い!

まずは蕎麦のままで楽しみます、すっきりとした汁で、辛み大根で山葵で 2度、3度と楽しめる。

美味しいです、こんなに後味の良い蕎麦は初めてです。

 

デザートにはリンゴの赤ワインゼリーよせ、とろとろ豆腐のプリン

大豆のアイス、干し芋のエスプレッソ煮

 

とてもゆったりした状態でお食事できました。

ごちそうさまでした、こんな美味しい蕎麦を食べられて幸せですね。

また季節を変えてきたいねー

また行きたいと思わせる店は味だけでなく、温かさと居心地の良さと、いい後味があるんです。

まだ日本の食文化も捨てたもんじゃないと感じました。

 


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