ここにあるLPレコード 『十七歳の地図』は、尾崎豊のファースト・アルバムである。
今なお絶大な影響力を誇る伝説的シンガーソングライター、尾崎 豊のデビュー作で、発売時に尾崎豊本人が高校在学中だった為、生産枚数が抑えられ初回生産分はかなり少ない。
1983年12月1日にCBSソニーよりリリースされた、初版プレスはたったの1300枚。
尾崎豊がソニー主催のオーディションに合格し17歳にしてレコーディングされた作品です。
また、当時無名同然の高校生だったため、わずか3000枚売るのが精一杯だったともいわれている伝説のアルバムである。
後に尾崎自身も「ファースト・アルバムを超える作品が作れない」と発言していることからそれを裏付けている名盤だ。
「I Love You」や「15の夜」、永遠に聴き継がれたい名曲「Oh My Little Girl」などなど、数々の彼の代表曲が収録されています。
鬱屈した10代の感情を歌い上げた楽曲群は若者たちに受け入れられ、現在でも再発が繰り返されている作品である。
このアルバムで尾崎はまわりの大人たちへの不信感、行き先の見えない人生への不安、理由なき焦燥感など、思春期特有の繊細にして暴力的な心象をダイレクトな言葉で投げつけている。
今、彼のことを改めて書こうとして、私は当時を思いだす。
昨今、若者達は、バカなことをしなくなった。
彼が「盗んだバイクで走り出す」と歌い、「夜の校舎、窓ガラス壊して廻った」と叫ぶそんな時代だった、今酔って公園で裸になったり 殴り合いの喧嘩や暴走行為でもすれば逮捕されるし、以前にも増して多くの規制によってがんじがらめとなっている。
草食男子といわれる今の若者はたぶん、「そんなものは犯罪だから」と言って軽蔑するだろう。
彼が「星空を見つめながら、自由を求め続けた」と歌えば、臭いセリフから周囲から浮いたイタい存在にしか思えないだろう。
去年、とあるパーティーの映像がYouTubeに一瞬UPされ話題になった。
その映像は尾崎豊の息子、尾崎裕哉が父の名曲「I LOVE YOU」をステージで披露した映像だった。
その歌声が父親そっくりだったから驚いた。
その後、尾崎裕哉の映像がCMで初公開された、ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのCMで尾崎裕哉が「I LOVE YOU」を歌っていたのだ。
今後の彼の活躍を期待したい。
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