自分は今後、源氏物語を読むことはおそらくないでしょう。
でも助川幸逸郎さんの書いた『光源氏になってはいけない』という本は面白く読みました。
源氏物語は1000年前の平安時代の話なのに平成の世の日常に役立つのです。
『源氏物語』を、「なってはいけない」大人の事例集として読み解いたこの本は、かなり見っけモンです。
女たらし、ロリコン、マザコン、回避依存症、自惚れ、官僚体質、リーダー失格 、ネグレクト、格差社会、オタク……など
・・・源氏物語はこのすべての要素を持っていると書かれています。
超セレブで激モテの光源氏は、なぜダメな生き方しかできなかったのでしょうか?
そして千年以上も昔に、これだけ広がりをもって解釈できる源氏物語を生んだ紫式部の凄さに改めて関心させられました。