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ブラームス:ヴィオラ三重奏曲

2011年05月05日 | Weblog
  

水戸芸術館復興支援チャリティー・コンサート

"芸術の灯を再び"専属楽団の名手たちによる室内楽の調べ

3月11日に発生した東日本大震災で水戸市も震度6というこれまでに経験した事のない激しい揺れに襲われ、水戸芸術館も被災し、コンサートホールや現代美術ギャラリーの天井の崩落、パイプオルガンのパイプの落下など、大きなダメージを受けました。
このような状況を悲しみ、憂慮した専属楽団の名手たちが立ち上がり、水戸芸術館の一日も早い復興を願って、チャリティー・コンサートが行なわれました。
ゴールデンウィーク期間中、佐川文庫を会場に急遽決まったコンサートです。

Program

〈演奏者〉 川本嘉子(ヴィオラ) 山田幹子(チェロ) 加藤洋之(ピアノ)

ブルッフ:ロマンス ヘ長調 作品85
カサド:無伴奏チェロ組曲
グリーグ:抒情小曲集 から
アリエッタ 作品12の1、妖精の踊り 作品12の4、蝶々 作品43の1
春に寄す 作品43の6、トロルドハウゲンの婚礼の日 作品65の6
エネスコ:演奏会用小品
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第6番 BWV1012 (ヴィオラ版)
ブラームス:ヴィオラ三重奏曲 イ短調 作品114


普段、なかなか聴く機会がない名曲を、日本を代表する一流の音楽家によって演奏されるということでチャリティ・コンサートとはいいながら、クラシック音楽好きにとってはたまりません。

演奏者の皆さんのソロもあり三重奏もすばらしく、アンコールまで楽しく過ごしてきました。

ヴィオラ三重奏曲 イ短調 作品114、そしてこの曲の原曲はクラリネット三重奏曲ですが、ヴィオラ三重奏曲」として演奏されることもあります。

とても密に書かれている曲で室内楽の妙味を満喫できます。
曲中にただよっている、はかない情趣は晩年のブラームスの到達した一種の無常観なのでしょうか。

ブラームスの晩年は室内楽の傑作ばかりです。