元外為インターバンクディーラーが読む株式市場

日経225を中心に、唯物弁証法的に株式相場を読み解く大胆ステキなブログ!

4/22

2007-04-22 23:16:02 | Weblog
先週金曜の日経平均は、前日比80円高の17,452円で引け。
この終値は、今年の最高値18,300円(2月26日)・最安値16,532円(3月5日)の差=今年のレンジ1,768円の丁度半分程度の位置であり、先物では丁度半値に当る。

尤もこの半値位置での終値というのはこれが初めてではないが、それでも例の下方線(去年6月につけた14,045円を起点とした上昇トレンドのサポート)の上昇角度と、今年の高値18,300円と先週火曜につけたザラ場での戻り高値17,782円とを結んだ仮の上方線との上昇角度とがほぼ同じになってからは初めてのこと。

ダウは史上最高値更新中で既に7連騰であり(前回の直近連騰は8連騰)日経平均の主要移動平均線も全て上向きであるにも拘わらず、正真正銘の下方線と仮の上方線との中に囲われて(共にその傾き加減は同じ程度に落ち着いている)かつその中心位置で週末終値を迎えるというほどに上値が重たいのである。

前回投稿の試金石で見ると日足では日替わりメニューに変更がなかったが週足ではとうとうリズムを崩して陰線となったという程度で終わった。これはもはやダウについて行くことができなくなったことは言わずもがなそれのみならず、円安を口実に日経平均を買い上がるにもそろそろ無理が出てきたともいえるだろう。

但し純粋に“相場に聞け”ということで素直に相場に聞くと上値が重いということ以外に饒舌に語ってくれていないし上記上方線は暫定のものに過ぎない。言うまでもなく、上がり難いということと下降トレンドに入ったということとは似て非なるものであるから、下方線を割れてもいないのにそれに接近してきたというだけで叩き売られた安いところを売り建てたり、225構成銘柄を空売りしたりするのはいかにも拙い。

残念ながら上記の如く依然として煮え切らない相場でしかないのであれば、17,747円を終値で超えるまでの間は高いところは売り試し(当ブログでコメントを下さるチルチル様の言葉を拝借すればトス&アタックか)(17,782円は参考にはならない)、又は以前投稿の①レベルで打診買い(かつ場合によってはドテン売り)というスタンス以外にはない。明日、週末ダウの大幅上げにどの程度反応するか不明ながら、300円近い上げ引けだけで747円超えは示現できるという距離なので今週中に白黒するかも知れない。ただ、ダウが月曜も上げれば再度の8連騰になり、それが火曜のケースシラー住宅価格指数及び消費者信頼感指数のネガティブサプライズと重なれば747円超えがトラップになり得るので損切り買戻し以外の新規買いは、いずれにしても躊躇されるところではないだろうか。


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