未プリントだが最新作は『蘭渓道隆天童山坐禅図』である。これで次回作さえ浮かばなければ心残りはないことになる?はずである。浮かばないようコントロール出来るものなら楽だろう。多くの場合、小説なり資料なり、ほとんどが文章がきっかけになる。イメージが、ぼた餅のように唐突に落ちてくるのを避けるには、まずは文章を目にしないいことである。 制作の調子が上がると部屋が散らかってくる。先日どうにも邪魔だったものを捨て、陽気もよくなってきたので、これを機に部屋を片付ける気になっている。新たなイメージが浮かんでいない、この隙に乗じるしかない。解体現場からいただいてきた、30年以上通った煮込み屋のカウンターも、台所にサーフボードのように立てかけたままになっている。
