~ラテン語をゆっくりと自習するブログです~
PAGINA DIADUMENIANI
Latin for Beginners_1779
【本文】
2. Erant(1) itinera duo quibus Helvētiī domō discēdere possent.
【コメント】
注(1)は前回読みました。
本文のラテン語を訳してみると以下のようになるかと思います。なお、誤りがあれば御容赦願います。
2. ヘルウェティイ族が家から立ち去ることができるような道が2つあった。
(解説)
“erant +名詞”は、「~があった」の意味の表現です(前回の注(1)参照)。
itinera は、第3変化中性名詞 iter の複数主格です(Latin for Beginners_907 参照)。iter には「行軍、旅行」等いろいろな意味がありますが、ここでは「道」と解してみました。
duo は数詞 duo, duae, duo(2つの)の主格中性形で、itinera に係っています(Latin for Beginners_1375 参照)。
quibus ... は、itinera を修飾する関係代名詞節です。動詞が possent と接続法になっていますので、“特性又は記述の接続法”の構文と解して、「~できる“ような”」と訳してみました(Latin for Beginners_1771 参照)。
quibus は複数奪格中性形であり、関係詞節中では手段の奪格になっているものと思われます。すなわち、「(その道によって = その道を通って)立ち去ることができるような(道)」の意味と解してみました。
domō は第4変化女性名詞 domus(家)の単数奪格形です(Latin for Beginners_998 参照)。この語は前置詞(ここでは ab, ex 又は dē)を省略します(Latin for Beginners_985 参照)。ここでは、ヘルウェティイ族について述べていますので、「故郷」等と訳してもよいかと思われます。
possent は possum の接続法3人称複数未完了過去形です(Latin for Beginners_1595 参照)。ここでは、主節の動詞 erant が第二次時制(未完了過去形)になっていますので、“時制の一致”により第二次時制(未完了過去形)になっています(Latin for Beginners_1537 参照)。
-初学者のためのラテン語-
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