如意樹の木陰

古い記事ではサイババのことが多いです。
2024年に再開しました。

アドワイタ

2013-09-17 20:36:13 | Weblog
☆☆☆  スワミ・ヴィヴェーカーナンダ講演集「わが師」から  ☆☆☆
「道徳的でなければならない」という理由はどこにあるのでしょうか。
ギーターに次のように説かれている真理を知るようにならなければ、それを説明することはできません。「あらゆる者をかれ自身の内に見、かれ自身をあらゆる者の内に見、かくしてすべての者の内に宿る同一の神を見る者、かれ、すなわち賢者は、もう自己によって自己を殺さない」アドワイタ(不二一元論)によって、何者であれ自分が傷つければ、自分は自分を傷つけているのである、彼らは全て自分なのである、ということをお知りなさい。
あなたが知る知らぬにかかわらず、すべての手によってあなたは働いており、すべての足によってあなたは動いているのです。あなたは学識ある者たちの内にいると同時に無知な者たちの内にいます。あなたは弱い者たちの内にいます、そして強い者たちの内にいます。このことを知って、慈悲深くおありなさい。それだからわれわれは他者を傷つけてはならないのです。
それだから、私は自分が餓死せねばならぬとしても気にとめさえしないのです。なぜなら同時に幾百万の口が食べており、それはすべて私の口なのですから。
それゆえ、私は私および私のものがどうなるかを意に介すべきではありません。全宇宙は私のものなのです。

(アドワイタによって)得るものは何か。力です。
あなたが世界の上にかけたあの催眠術のヴェイルを取り去れ。
人類に向かって弱さの思いや言葉を送り出すな。
すべての罪、すべての悪は弱さというこの一語に要約され得るのだ、ということを知れ。
全ての悪い行為の原動力は弱さです。全ての利己主義の源は弱さです。人々をして他者を傷つけしめるのは弱さです。彼らをして、真の自己でない姿を現わさしめるのは弱さなのです。
彼ら全てをして、自分たちは何者であるかを知らしめよ。彼らをして、昼も夜も自分たちがあるところのものを繰り返さしめよ。
ソーハム(私はかれである)。彼らをしてそれを、この力の思想を、母の乳と共に吸わしめよ。私はかれである、私はかれである、これはまず最初に聞かれるべきものであります。
そしてそれから、彼らをしてそれについて考えしめよ。するとその思考の中から、そのハートの中から、世界がかつて見たことのないような働きが生まれるでありましょう。

では、何がなされるべきであるか。
「オーム、これはブラッマンである。オーム、これは最も偉大なる実在である。このオームの秘密を知る者は、欲するもののことごとくを得ることができる」、そうです、ですからまず、あなたはオームであるという、このオームの秘密をお知りなさい、このタトヴァマシ(汝はそれなり)の秘密をお知りなさい。かくして初めて、欲するものことごとくは、やって来るのです。
もしあなたが物質的に偉大になりたいのなら、自分はそうである、とお信じなさい。
私は小さな泡かもしれない、そしてあなたは山のように高い波でしょう。しかし、私たちのいずれもが、その背後に無限の大海を控えているのだ、ということをお知りなさい。無限のブラッマンが私たちの力と強さとの倉庫であって、泡である私も、山のように高い波であるあなたも、二人ともが、自分が欲しいだけそこから引き出すことができるのです。ですから、あなた自身をお信じなさい。アドワイタの秘密は、まずあなた方自身を信ぜよ。それから、ほかの何ものでも信ぜよ、というものです。
これは実践面での教えです。皆さん自身をお信じなさい。もしあなたが解脱を得たいと思うなら、霊的な面でそれを実行しなさい。あなたは自由になり、ニルヴァーナ、永遠の至福に入ります。