崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

イギリスから来客

2008年03月28日 06時23分17秒 | エッセイ
 イギリスリーズ大学院の博士課程の学生のヤニス・ガイタニディスさんが来宅した。古い友人のシェフィルドSheffield大学のGrayson博士が指導する学生で私が日本側の後見人になっている。何語で話しましょうかという私の言葉に丁寧な日本語がかえってきた。彼はギリシャ神殿の写真入りのパスポートを見せ、エーゲ海のクレータ島生まれ、国籍はギリシャであり、子供の時はアフリカのザイレー、後にベルギーに住み、大学はイギリスシェフィルド、大学院はリーズなど多様な生活環境での生い立ちの方である。したがってギリシャ語、フランス語、ドイツ語、オランダ語、その上流暢な日本語で今シャーマニズムを研究するために日本に来ている。イタコやユタの研究者を紹介しながら高松敬吉氏には直接電話にて依頼し、喜んで対応してくれるという。高松氏いわく「顔が広い、国際的」と。しかし大げさではなく、付き合った人が離れ広がり、遠くから訪ねてくることに応対するだけだけなのに、いつの間にか「国際的」といわれるようになったのかもしれない。孔子の言葉「有朋而自遠方來不亦樂乎」友人が遠くから訪ねてくることは嬉しい。過剰に「個人情報保護」云々とする日本人を訪ねることは難しい。孔子のいう楽しさが少ない日本かもしれない。



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